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星と鳥と風たち

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2024年7月の記事一覧

星と鳥と風18~星のパラレル

【そして私は江戸時代にいた】

目の前には身長180cm程のすらっとしていて男前な男が立っていた。
髷と紺色の着物、腰に刺している日本刀。
裾からのびた筋肉質な二の腕は、過去に鋭利な刃物で切られたような傷が無数に見える。 

そして

その男には嫁がいた。
だが、男はその嫁を殴ったり
蹴飛ばしたり
悪態をついては憂さ晴らしに
外に快楽を求めて出掛けるような男だった。

酒を飲み
女を抱き
博打を打

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星と鳥と風~星野の挨拶

【星と鳥と風】
を見て下さっている、すべての皆様に
まずは感謝します。
自分でもこんなに書けるとは思っていなかった、短編小説(これを小説として良いのか謎)だが、私なりに、起こった出来事や、感じ取った日々を、恥ずかしながらも赤裸々に、リアルに表現させていただいてます。

そんな【星と鳥と風】も
17話目に突入しました。
ここら辺は【ビンギ】とのお話になっているかと思いますが、実話とはいえ、書いている

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星と鳥と風17~星とビンギ


もう少し
あともう少しだけ時間を下さい
あの人に、まだ伝えたい事がある


プルルル【iPhoneの着信音】
「もしもし、どうした?」

「今大丈夫?」

「今、休憩中だよ。どうしたの?」

「そっか..あのね」
「今、ビンギが召されたわ」

「...」

「穏やかな最後だった」

「…」

「でもやっとビンギが苦しまなくて済む」
「今日のこの日まで待っててくれたのかな...」
(この日は彼

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星と鳥と風16~鳥とビンギ

信じるという事は生きるということか
目に見えない事実に時が重なり
紡ぎ出す光なのか
どちらにせよ
私は
【ビンギ】
という存在を信じ
今この瞬間
灯火を灯している
真っ暗闇の海の上で
大事な人が
道に迷わないように
そのまたとない
命を燃やして
道を示す
不器用な男の
不器用なりの愛と
小さくとも大きなその夢に
風が応えて
時空を超える

2003年、5月頃、彼女は友人達と、
【とあるお祭り】

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