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桜街スピカ
2024年11月6日 16:31
私の初恋は、いつのことだったでしょう。それはきっと、遥か昔。確か、小学校の頃でした。その方のお名前は、仮にMさんと呼称します。その頃の私は、支援学級と呼ばれるクラスに所属していた、いたって普通の変わり者でした。いつからだったでしょう。私とMさんはいつも一緒でした。クラスでも。学童でも。Mさんとの出会いは、いつだったでしょう。Mさんとは、どんな会話を交わしたで
2024年10月13日 21:44
遥か昔のこと。私は、苦しみの中にいる女性に出会ったことがある。彼女の名前なんてどうでもいいだろう。きっと、どこにだって存在している。今日みたいな秋の日のこと。その日の夕焼けは、酷く赤く見えた。彼女は、季節感を省みることもなく、よく長袖に腕を通していたことを覚えている。私はその疑問を口にする事はなかったが、何故か彼女の方から私に伝えてくれたことがあった。駅のホームで、
2024年9月15日 21:49
それはそれは。遠い昔のこと。私にとって「恋」というものが、とても大切なものだったことを覚えています。なぜなら。今の私が生きているのは、「恋」という衝撃が心を壊したからなのです。分かりやすく言うと、失恋したからです。おかしな考えかもしれませんが、私は「恋」というものを「一人の人間が成長するために経験するもの」だと考えています。けして、恋を成就させるだとか、肉体関係を持つこ
2024年9月8日 16:27
帰りがけのバスで、窓の外の青空を見つめる。連なる田畑と家の数々。その遥か上空で、鳥が飛び立っていく。(……私も、鳥になれたらな。)そんなことを思ってしまう。昔はあんなに鳥が嫌いだったのに。駅前の鳩に、ビビり散らかしてたこともあったっけ。保育園のみんなで動物園に行った時は、孔雀なんかが怖くて、先生の後ろに隠れていたっけ。なんでだろうな。ただ。その嘴が怖かった。