物が多過ぎると手間がかかるから、持ち過ぎはムダになる
一物(ぶつ) を多くすれば斯(ここ) に一事を多くし
一事を多くすれば斯に一累(るい) を多くす。
一つ物を増やすと、それに伴ってやることや手間が増え、やることが増えると結果として時間が取られる事を伝えている言葉です。
そのため、無闇に必要以上の物を増やすより、自分にとって本当に大切なことを考え、他人が持っているものにとらわれず自分の優先順位を大事にするように。
という考え方です。
これは幕末の時代の思想家の言葉ですが、現代の「少ない方が良い」というミニマリズムの考え方にも通じる部分があります。他人が持っている物に囚われることなく、自分にとって本当に重要なものに集中することで、無駄な負担を減らし、充実した時間を過ごすという教訓にもなりそうです。