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織り終えた反物紹介【2024.5.1】

  4月5日(金)から織り始めた反物を5月1日(水)に織り終えたので、紹介&披露させてください!
 縦4m75cm✕横31cmで仕上がった裂き織りの反物です。

全体写真。

 縦糸には、緑系と黄系の4色を選びました。

涼しさを醸し出したかった部分。


 夏が近いので涼し気で爽やかな感じにしたいと考えたとき、昨年「夕涼み」のタイトルで描いたイラストをイメージしたんです。ちなみにそのイラストは、noteのアイコンとしても使用している(2024.9.1違うアイコンに変更しました)自分のなかでお気に入りの作品でもあります。

 そして何より「夕涼み」という風流な言葉の響きが好き。うだるような暑い夏。日が陰った時間帯、ふらっと外へ出て散歩に出かけたくなるあの感覚。
 ギラギラした日中の喧騒から離れ、ひっそり佇める自分だけの空間を探し求めたくなりませんか。

夏の風を浴びる夕刻。
蝉の鳴き声や木々が揺れる音に耳を傾けながら、
回顧したり今を見つめている人。


 逆に、橙色や茶色の布を織り込んだ部分は「日中の草原」や「ひまわり畑」をイメージしていました。暑さなんてなんのその、とばかりに元気に走り回りたくなるような。

 華やかさと、懐かしさに触れるからギュッと胸の奥を掴まれるような物寂しさが混在する夏。「懐かしさ」ってどこから来るんだろう…と記憶を辿るも、子どものころから自然に持ち合わせていた気がします。遠い昔からDNAに刻まれてきたのでしょうかね。

オレンジのラメ糸でギラギラ感を。

 今回も小物とバッグのどちらもつくれる幅で織ったのですが、必要な布の分量を毎回把握出来ないのが自分の難点です。
 たとえば「バッグにするならこの柄で2m織る」など商品によって何m分の反物が必要なのかが決まっています。同じ柄を長く織る場合はその分量の布を確保しておかなければならないのですが、「これだけあれば十分だろう」の予測がことごとくハズレてしまうのをどうにかしたいです…。

 以前も記したかと思いますが、使用している布は地元の方々のみならず各地から寄付していただいている着物です。それを紐状にハサミで切り、横糸ならぬ横布として織り込んでいます。
 使わなくなった着物とはいえ、繊細で美しい柄を眺めていると切るのがもったいなく思えてきますが、選ぶのを迷うほど豊富な布が「ODAMAKI」の棚に並んでいるのは寄付してくださる方のおかげなので、少しでも「いいなあ」「オシャレだなあ」と感じてもらえる反物を織っていきたいです。

 このnoteはあくまでわたしが個人的に発信しているもの(職員さんには、noteの存在を伝えてあります)なので他の利用者さんの反物を勝手に写真掲載できませんが、公式のSNSでは時折反物紹介がされています。

 先日はこのような記事がブログにアップされていましたよ↓

 緑で統一された反物もカラフルな反物も、素敵ですね。

 また、商品が出来上がってからも職員さんが地道な仕上げ作業をしてくださっています。織った布がケバケバしている場合、表面を優しくハサミでチョキチョキして滑らかに整えてくれているのです。
 いろんな人の手が加わり完成する商品。ピンポイントで「小平市」に用事があるという方はそうそういらっしゃらないかと思いますが、このnoteが訪れていただけるひとつのきっかけになったら幸いです。


【おだまき工房(ショップ)】
〒187-0043 東京都小平市学園東町 1-23-23【ODAMKI(就労継続支援B型事業所)HP】
https://www.odamaki-sakiori.com/

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