こんこんと眠る
年末年始、役所も企業も休みになる。
ゆっくり休んで体調を回復させようと思った。
しかし休んでも休んでも、どんどん体調は悪化するばかりで起き上がれなくなった。
声はかすれて電話に出られない。
入浴も食事も二日に一回、歯磨きは五日に一回(口に異物を入れると嘔吐してしまう)、トイレに起きてもめまいでフラフラする。
寝ても寝ても疲れが取れないばかりか、またすぐに眠くなる。
何十年も不眠に悩んできたのに、どうしたのだろう。
年末年始休暇が明けても症状は良くなる気配はない。
そのせいで予定していた約束を全部キャンセルさせてもらった。
忙しい中、予定を空けて下さった方々に本当に申し訳なかった。
罪悪感で潰れそうだった。
ようやく動けるようになったのは、1月20日(土)だった。
子どものダンスレッスンが午後から入っていたからだ。
自分の事はできなくても、子どもの為なら這いずってでも起き上がる。
母の執念は恐ろしい。
それから段々と回復してきたと思う。
「悪夢の頻度が減った」
私は物心ついた時から、悪夢しか見なかった。
毎日毎日殺されるか、犯されるか、突き落とされるか、みんなから裏切られるか、軽蔑されるか、置いていかれるかの夢だった。
それが少しずつ明るい夢を見られるようになってきた。
太陽の下でリラックスして雑談を交わす。
芸能人が出てくる。
お笑いライブを見て笑っている。
そんなことがあるのか!夢みたい(夢なんだが)。
とてもありがたい。
「排便が良くなった」
ストレスからの過敏性腸症候群を患っていたが、激痛を伴わない排便ができるようになった。
力まなくてもスーっと出る。
私に夫がいたら「ねーねー!すごく良いうんこがでたの。見て見てー!」
と自慢したくなるほどだ。
まあそんな人間だから夫もいないのだが。
今回は、私にとって大きな転換期だった。
これから少しずつ自分を取り戻していけると思う。
今まで見守って下さった方々、本当にありがとうございました。
一人ではここまで回復できなかった。
ずっと感じていた。心配して下さった。
あなた方の何気ない愛情に心から感謝しています。
この恩は誰かに返していきます。
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