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大河ドラマ「べらぼう」第1話解説②忘八(ぼうはち)とは?
やっほー、瑠奈です。
大河「べらぼう」に忘八が出てきましたね〜‼️
ということで、今回も簡単に解説致しますわよ〜‼️
忘八とは
忘八(ぼうはち)とは、遊廓のオーナーである楼主のことを指します。
『五雑爼』という中国古典に書かれる仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの徳目をすべて失った者という意味です。
亡八は、古くは、遊廓で遊ぶ客を指していましたが、天保期には楼主を意味するようになりました。
遊廓のオーナーである楼主は、
幼い子を少ない代金で買い、遊女として客に実情を尽くさせる。そして、若い男たちを放蕩に引き込み、妻子ある者も誘惑する。
金銭が尽きると、手のひらを返したように突き放す。
それが極悪非道の忘八のようだと、楼主を指すようになったのでしょう。。。
『世事見聞録』(文化13年)では、楼主について
「売女を悪むべきものにあらず。ただ憎むべきものは、かの忘八と唱うる売女業体のものなり。天道に背き、人道に背きたる業体にて、およそ人間にあらず。畜生同然の仕業、憎むに余りあるものなり。」
と言われており、大批判されております。笑
また、亡八(楼主)自身は、常に絹や綿緬の洋服を着ており、羅紗などの外国から輸入してきたゴツゴツした布の羽織にしていたとされています。
脇差や煙管も金銀珊瑚が散りばめられた物を使っていたそうです。
端的に、人身売買をしたお金で、ギラギラさせちゃっているということですね。
それに加えて、見世の運営は忘八(楼主)自身が行っていたわけではありません。
あ、見世というのは遊女屋のことです。
見世の運営は、妻や妾に任せ、忘八は芝居や角力の見物、物見遊山にも籠に乗って行きました。
神社仏閣には、莫大な奉納をし、時々仲間たちと集まって、飲んで、食べて、博打をして、遊んでいたのです。
まあ、こんな生活をしているからすぐに楼主だとバレましたし、完全に由来通りの忘八ですよね。笑
このように、忘八は、遊女の膏血を搾り取る卑賤な稼業とされていました。
しかし、中には教養人や文化人も居たようです。
江戸町一丁目扇屋の楼主宇右衛門は墨河という俳人だったり、京町一丁目大文字屋の楼主市兵衛は吉原にある狂歌サロンの指導者だったそうです。
この市兵衛は「べらぼう」にも登場していますね‼️伊藤淳史さんが演じています。
ドラマでも描かれていますが、
市兵衛は遊女にカボチャを食べさせて、成り上がり、「カボチャ」というあだ名が付いていたのは史実通りです‼️
そうそう。
先程、「遊女屋は神社仏閣に奉納金を収めていた」と記載しましたが、遊廓の金融システムって結構えぐかったんですよね。
遊女の身体は、売買可能な動産と見られていたらしく、遊女屋が遊女を借金の担保として差し出した文書もあると言われています。
また、遊女を売買可能な動産とするシステムが、江戸という都市に、制度的に組み込まれていたとされています。
えぐすぎませんか⁉️
"物"として遊女が扱われていたのです。
また、神社仏閣だけではなく、貴族や豪農たちが遊女屋を対象に金融ネットワークを作り出しており、遊女の売春による収益がこのシステムを支えていたとされています。。。
とんでもないシステムですけど、
この構造って、現代でも近いものがありますよね。
性産業の構造は今も昔もそれほど、
変わらないのかもしれません。
忘八の話をしていたのに、道がそれてしまいました〜〜こめんなさい💦
今回は大河ドラマ「べらぼう」に登場した
忘八(ぼうはち)について簡単にご紹介いたしました‼️
また色々紹介しますね^^
お楽しみに‼️
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