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江戸時代における吉原遊女を研究していた私が、大河ドラマ「べらぼう」を見た結果【第5話】


お疲れ様です、瑠奈です。


本日は大河ドラマ「べらぼう」感想
第5話編です❣️


前回の感想はこちら👇


私は、大学院で「江戸時代における吉原遊女の心中」について研究をしておりましたので、
遊女関連の感想が多くなってしまいますが
ご容赦ください。。。


⚠️ネタバレ注意


感想

第5話は、「蔦に唐丸因果の蔓」ということで
唐丸の過去を知る男は、突如現れ、
唐丸を脅し、追い詰めていきましたね。


唐丸にどんな過去があるのか。
唐丸の行方はどうなのか。
早く次が見たくなるような展開でした。

個人的に印象に残ったシーン

今回は私的に心に来る場面が多かったです😌


まずね、冒頭。
遊女うつせみと平賀源内の付き人小田新之助の
会話ですよね〜〜〜。


うつせみが雛形若菜初模様に「私なんてとても載ることができない」という言葉に対し、新之助は「それは良かった。あなたの愛らしさがあまりに世に知られてもな」と。


吉原っぽい会話がいいですよね〜。


吉原疑似恋愛を楽しむ場ですので、
このやりとりさえ、「遊び」を前提とした会話に思えますが、この場面は「遊び」とは思えず、
この2人は本当に想い合っているように私は感じました。




そして、平賀源内先生の
「自らの心のままに、我が心のままに生きる」
「自由に生きるっていうのはわがままに生きること」
というセリフですよ‼️


あのシーン良かったですよね〜。

「わがままとは我がままに生きること」


自由に生きることはその分、厳しさも伴う。


私も、大学院まででているのに、
新卒3ヶ月で退職して、現在フリーターの身です。笑


世間の流れや安定を捨てて、「我がまま」に生きています。


「我がまま」に生きて、自分のやりたいことをやるって自由で最高だけど、

周りの子たちが持っている・進んでいる流れに逆らって生きているので。

厳しいなと感じる時もたくさんあります。


なので、源内先生の言葉が不覚にも心にぶっ刺さりましたね。



それから、それから。


唐丸の行方が不明になり、
駿河屋に奉行所の人達が来ていた場面です。

駿河屋の主人である市右衛門が
「吉原はお上に咎人を突き出す役目もあります」と言っていましたね。


そうそう、吉原遊廓を開設する際の条件として
5つあったのですが、その内一つが
「不審者がいたら必ず奉行所に訴え出る」
というものでした。(『新吉原由緒書』より)


「なぜ出入口を1つにしたのか」という理由の1つにも、「罪人を捕まえやすくするため」という説が挙げられることがあります。




また、蔦重が鳥居の傍で、唐丸の書いた浮世絵を見ながら、唐丸の行方を案じているシーンは切なかったですよね。


そこに、花の井が現れ、
「唐丸は親元に帰ったと思っている。真実が分からないなら、できるだけ楽しいことを考える。それがわっちらの流儀ではないか。」と。


この流儀は第1話で、朝顔花魁が
「本当のことが分からず心配するくらいなら、楽しいことを想像しよう」という場面のことを
指しているのだと思いますが。


それに加えて、この流儀・考え方というのは
江戸時代・元禄年間(1688〜1704)の考え方も通じていると私は感じました。

この時の一般的世相は、
ようやく徳川時代も安定し始め、庶民の産業も復興し、いわゆる憂き世から、浮世への転換期でもありました。


「この世は憂き世なんだから、いっそのこと短い一生をおもしろおかしく浮き世として捉えようではないか」という考えになったのです。


なんてなのでしょうか。


そして、この元禄文化は、文芸・学問・芸術の著しい発展をしていきました。


蔦重が生きた時代は元禄より少し後になるので、
直接的に「憂き世から浮き世」の影響を受けたわけではありませんが、ドラマの描かれ方ではこの考え方に通じるものがありますよね。


唐丸の悲しい想像をするのではなく、
良い方向に想像をする。

これこそが朝顔花魁からの流儀であり、
元禄年間から通じる世相、江戸っ子の粋を感じるな〜思って、見ていました。


これだから、江戸っ子はやめらんねぇぜ。


まーたたらたらと書いてしまいましたが、
今回はこの辺りにしておきましょうかね😌


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母がバツ2の女子大学院生。瑠奈
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