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今こそ集合型の実践研修を
3年続いたコロナ禍も、何とか少しずつ落ち着いてきた感があります。
会議の形態もオンラインがすっかり定着しましたが、少しずつ集合型も織り交ぜ始めています。
以前のコラムでも述べましたが、「脳トレ」で有名な東北大学の川島教授が警鐘を鳴らされたとおり、オンラインでのやり取りには脳が何の反応も示さないため共感が起こりにくくなるそうです。
オンラインのやり取りでは、モチベーションアップにつながらないということですよね。
「そんなことない、映画のように画面越しでも感動することがあるではないか」というご意見もあるかとは思いますが、映画の場合は観る側が既に「観よう」「聴こう」といういわばモチベーションのスイッチが入った状態で向き合っているためメッセージが届くわけであって、そうではない状態で小さな画面を見つめている人のやる気スイッチを遠隔から入れようとするのはなかなか至難の業です。
なので、集まれるような状況になってきたのであれば、実際に集まるに越したことはないと思っています。
特に集まる意義があると思えるのは、会議などよりも「皆の士気を高めること」を目的とした集合研修です。
これまでも環境整備については何度も述べてまいりましたが、こういう時に一番有効だと思えるのが「環境整備実践研修」です。
この3年間、大掛かりな環境整備が出来ていた拠点は少ないですから、拠点長が課題を抱えていたり、人間関係に問題がありそうな拠点を選んだりして、地域の拠点長や役職者皆がその対象拠点に集まって、一斉に整理整頓を実施していく。
人間というのは、自分で意識しておかないと、人に指摘されるまではどうしてもどんどん溜めこんでいってしまいがちです。
それは、物でもそうですし、床や机などの汚れにも同じことが言えます。
抵抗はあるかもしれませんが、自分の拠点に第三者の目を入れることによって、普段の自分の習慣の徹底具合を再確認する良い機会です。
コロナ禍になってから就任した拠点長もいるでしょうから、他の拠点長たちと普段あまり接点のないような人も、こういう時は大いにコミュニケーションを図れる良い機会ともなります。
選んだ拠点に集まって、朝から夕方まで皆でピカピカになるまで磨きこんで、お昼も車座になって食事をする。
ひとつの目的に向かって集中して一緒に汗をかいて、同じ釜の飯を食って、始める前と終わった後の拠点の状態の違いが明確に分かるような見える形での結果を出す。
こうしたことが、皆が集まることで実践されて実感されて、更に入ってもらった拠点の環境も確実に良く変わるというわけですから、今こそ感染に配慮しつつ各地にて再び始めていって欲しいものです。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
※ pdfの添付データは、会社と関係なく私が勝手に作成したものです
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