
文化ヒキダシ
「移動と時間は比例しないって知ってた?」
「アフリカ布って実は京都でも作ってたんだよ」
「この焼畑の図は不十分!今の研究ではね…」
ゼミのみんなで大阪の民族博物館へ。
そんな君達との博物館は、今まで行った
どの研修よりもトビキリ濃密な時間だった。
みんなの文化ヒキダシが豊富すぎるんだもん!!
研究発表では語りきれないヒキダシを、
これでもかって程に引っ張り出し合う。
日本、東南アジア、アフリカ、宗教、農業、移動
ゼミの発表では語りきれない豆知識や、視点や、
雑学なんかを教え合って、語り合う時間。
博物館が面白いと本気で思ったのは、大学生に
なってから。
それまで、博物館なんて静かに鑑賞する場所で、
とっても敷居の高いイメージだった。
けれど、本当は、文化ヒキダシを披露し合う場所なのかもしれないよね。
「あの仮面の中でどれがタイプ?」
「ゲルに住むとしたら、どこのベッド使う?」
「クラ交換の宝物、今度作ってみようか」
1つの茶碗や、1枚の布や、1点の彫刻で、
何時間も語り合い、ケラケラと笑い合えること。
君との対話がヒキダシに艶と煌めきを与える。
大阪なんて大都会に住むのはちょっと怖いけど、
民族博物館に毎週通えるのなら、楽しめるかも。
みんな、来年また来ようね。
それぞれの文化ヒキダシをパンパンに更新して。