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ヴィパッサナ瞑想入門

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1990年代、日本にテーラワーダ仏教やヴィパッサナ瞑想が紹介され始めた最初期の記録です。
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記事一覧

ヴィパッサナ瞑想体験記その8

ヴィパッサナ瞑想体験記その8

長く続いてきたこの連載も、いよいよ最終回。ゴエンカさんの指導はますます深くなっていきます。そんなとき、異変が起きます。グループ瞑想の時間になっても、「おじさん」の姿が見えないのです。一体どうしたのでしょう?

瞑想はさらに深く。 8日目。ゴエンカさんの指導はますます深くなっていく。今度は、全身を自由な流れとして感じなさい、可能ならば、身体の内部の感覚も探りなさい、とテープの声。

 古い生徒には、

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ヴィパッサナ瞑想体験記その7

ヴィパッサナ瞑想体験記その7

京都の山奥での瞑想合宿も7日目。足の痛みに耐えながら座り続けていると、すこしずつコツもわかってきて、心がどんどん静かに集中してくるのがわかります。そんなとき参加者のひとりが、「これ以上続けられない、帰る」と言い出したのです。

白隠禅師の「軟酢の法」。 この痛み、かゆみ、何かが触れるような感じ。それは過去のサンカーラが浮上しているのである。無意識に蓄えられた、自分では忘れている過去の出来事への反応

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ヴィパッサナ瞑想体験記その6

ヴィパッサナ瞑想体験記その6

痛みへの恐怖。 午後は2時半からグループ瞑想である。負け惜しみかもしれないが、呼吸を数えたりマントラを唱えて座るなら、痛みも軽減するかもしれない。でもこのヴィパッサナ瞑想は観察の瞑想だ。痛みがあれば、その痛みを取りだし、観察し、味わう。ということは、それだけ痛みが鋭く迫ってくるのだ。

 頭や腕を観察しているうちは、足のことは忘れていられる。しかし、観察が足に至り、その痛みに向かい合うとき、それ以

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ヴィパッサナ瞑想体験記その5

ヴィパッサナ瞑想体験記その5

4日目、ヴィパッサナ瞑想の説明。 朝から、上唇を底辺として鼻の穴を頂点とする小さな三角形のなかで起こっていることを観察する。

 4日目の午後、3時からのグループ瞑想が終わったあと、1時間に渡ってヴィパッサナ瞑想の説明があった。テープのゴエンカさんの声が言うには、ヴィパッサナというのはパーリ語。vipassanaのviは「分析する」という意味。passanaは「見ること」。つまりヴィパッサナ瞑想と

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ヴィパッサナ瞑想体験記その4

ヴィパッサナ瞑想体験記その4

気になるおじさん おじさんは60歳を過ぎているのだろう。からだもそんなに丈夫じゃないみたいだし、一時間座っているのもつらそうに見える。それでも他の人と同じようにがんばっているのは偉いと思うのだが、なにげなく動くなかでとにかくいろんな音を出すのだ。

 ゴホン、とか、ゲ、とか、フー、とか。咳払いはもちろん、立つとき座るときに「よっこいしょ」「あー」。ときどき「プッ」。それが一度気になり出すと、衣擦れ

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ヴィパッサナ瞑想体験記その3

ヴィパッサナ瞑想体験記その3

2日目

 朝。となりのおじさんのいびきで目が覚める。時計を見ると4時10分前。目覚まし時計は必要ないようである。起床のゴングが鳴る前に、洗顔をすます。山の水はさすがに冷たいが、なぜかそれほど不快ではない。

 このへんで今回、10日間のコースに参加した理由を書いておきたい。ぼくがヴィパッサナ瞑想のことを知ったのは、大学時代に友だちの部屋で読んだ雑誌「アーガマ」の記事だったと思う。大学の印度哲学の

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ヴィパッサナ瞑想体験記その2

ヴィパッサナ瞑想体験記その2

瞑想の説明 午後8時半。いよいよ瞑想の説明が始まる。ホールへ集まってしばらくすると「先生」が登場。日本人の、なんだか若い男の先生だ(30代なかば?)。瞑想の指導はその先生がしてくれるのかと思っていたら、ごそごそとカセットデッキを操作している。しばらくして地の底から響くような低く太い声が聞こえてきた。ゴエンカさんの声だ。ゴエンカさんは英語で、続いて女性の通訳の声。

 まず最初は「吸う息」と「吐く息

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ヴィパッサナ瞑想体験記その1

ヴィパッサナ瞑想体験記その1

 以下は1995年1月5日から15日まで私が体験した、京都ダンマ・バーヌにおけるヴィパッサナ瞑想の記録です。もう20年以上前のことなので、現在はようすが違っているかもしれません。

前日 朝7時起床。午前11時、荷物をまとめる。5日分くらいの着替え、洗面道具、タオル、シーツ、掛け布団用のシーツ、毛布、懐中電灯…。大きなボストンバックとリュックがはちきれんばかりになった。ちなみに書籍やノート、筆記用

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ミャンマーでは、瞑想は日常の風景だ。

ミャンマーでは、瞑想は日常の風景だ。

 以下はウ・ジャナカ・セヤドーの瞑想会の後日、宿舎のホテルで特別にインタビューさせていただいたものです。瞑想初心者の質問に丁寧に答えていただいたセヤドーに感謝いたします。この時点で私はゴエンカさんのヴィパッサナ瞑想の生徒だったわけですが、ゴエンカさんのように鼻で呼吸を意識する方法とお腹のふくらみを意識する方法とどんな違いがあるか気になりました。その質問に対して、呼吸をホテルの部屋にいる人たちを例え

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ヴィパッサナ瞑想の基本 その1

ヴィパッサナ瞑想の基本 その1

 以下は1995年7月に来日されたミャンマーの高僧ウ・ジャナカ・セヤドーのお話です。日本でまだヴィパッサナ瞑想がほとんど知られていない頃におこなわれた、ごく基本的なレクチャーなのですが、その内容があまりにもわかりやすくためになるので、ぜひみなさんにもシェアできればと思いました。コロナ・ウイルスによる自粛が続く中、瞑想に取り組んでいる方の参考になればさいわいです。ウ・ジャナカ・セヤドーは1928年英

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ヴィパッサナ瞑想の基本 その2

ヴィパッサナ瞑想の基本 その2

 1995年に来日されたウ・ジャナカ・セヤドーの法話をシェアさせていただきます。この時点で私は、京都のダンマバーヌでゴエンカさんの教えるヴィパッサナ瞑想を体験していたのですが、同じヴィパッサナ瞑想でもだいぶ異なるところがあるのがわかりました。そのあたりもご参考になればと思います。

身受心法のマインドフルネス お釈迦様の教えによりますと、4種類のマインドフルネスがあります。ここでいうマインドフルネ

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ヴィパッサナ瞑想の基本 その3

ヴィパッサナ瞑想の基本 その3

 ウ・ジャナカ・セヤドーのインストラクションを読み返してみると、とてもやさしく丁寧で、わかりやすく合理的な説明に感動してしまいます。25年前の日本にこのような教えをもたらしていただいたことに、改めて感謝いたします。

歩く瞑想 それではウオーキング・メディテーション、歩く瞑想について話しましょう。歩いているあいだは、足の動きの最も特徴的なことについてマインドフルでいなければなりません。

 歩いて

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ヴィパッサナ瞑想の基本 その4 質疑応答

ヴィパッサナ瞑想の基本 その4 質疑応答

 以下はウ・ジャナカ・セヤドーと参加者との質疑応答です。サマタ瞑想とヴィパッサナ瞑想との違いを明快に答えていただいています。眠気に対する対処法も、参考になると思います。

サマタとヴィパッサナ質問 瞑想にはサマタとヴィパッサナと2種類あるというお話ですが、その違いはなんでしょう。また、サマタの瞑想には限界がある、最高のフリーダムには到達できないとお聞きしたのですが、それははどういうことでしょうか。

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