臨済宗僧侶で小説家の玄侑宗久は、福島県で、臨済宗のお寺の長男として生まれました。
キリスト教・イスラム教・モルモン教やカルト宗教、日本の宗教、ありとあらゆる宗教に飛び込み、さらには様々な職業も経験した上で、実家のお寺を継いだ、異色の僧です。
以前この話を読んだ時、心霊現象と言われているものの一部は、もしかしたら、科学的・物理的に解明できることなのかもしれないと思いました。
昔々のことでございます。
雪の降る日の夜中、コツコツ・・・と戸を叩く音がいたしました。
あれ? なんの音だろう? こんな夜中に誰か来たのかしら?
まだなんにも話してないのに、騒いでる方がいらっしゃるので、普通に話しますね👻
昔、何度も聞いたことがある、親戚の話なのですが。
終戦前のある夜、玄関を叩く音がし、「お~い、俺だ! 今帰ったよ」
という聞き慣れた声がしたそうです。
昔のことで核家族ではなく、家には大勢の家族が住んでいて、その全員がその音と声を聞きました。
戦争に行っていた家族のひとりが無事に帰って来たのだと思い、大喜びで戸を開けましたが誰もいません。
あれ? どうしたんだろうと思い家の周りを探しましたが、やはり誰もいません。
「近所の誰かに会って、家まで行ったんじゃないの?」ということになりましたが、朝になっても戻ってこないのです。
「どこか行って話し込んで酔いつぶれたんだろう」とみんなで話しましたが、待てど暮らせど戻ってきません。
そして翌日。
………届いたのは、その人の戦死の公報でした。
確かに聞いた声とノックの音、あれはいったいなんだったんでしょう?
妻子がいる日本に帰りたいと願っていた、強い思いのエネルギーなのでしょうか?
作家・遠藤周作氏が、病院で死を迎える直前のご家族のお話です。
意識がなくなった時、魂はもう既に身体から離れ、
ここには肉体しか残っていない、と、ご家族は感じたそうです。
こういった話は他でも聞きますし、私も経験したことがあります。
あら、ここで2000字?
では、そのことはまた別のお話で……。
🔔この記事は、スピリチュアル系の方を否定するものではありません