風邪っぴきの土曜と思考
盛大な風邪をひいた。
盛大な、という形容詞は少しおかしい。かもしれない。けれど盛大に風邪をひいた。それはつまり半端なんかではなく、立派な風邪だった。
秋の花粉と相まってなおつらい。頭のてっぺんから喉元、脚の付け根にまで蔓延る不快感にぞっとする。苛つきは体をみるみる侵食して、もう人生なんて簡単に投げ出してしまいたい衝動に駆られる。
極端だねと言われるのは慣れている。なんでそんなに0か100なのと咎められるのはうざったい。世の中には、頭ではわかっていてもできないことというのが往