風邪っぴきの土曜と思考
盛大な風邪をひいた。
盛大な、という形容詞は少しおかしい。かもしれない。けれど盛大に風邪をひいた。それはつまり半端なんかではなく、立派な風邪だった。
秋の花粉と相まってなおつらい。頭のてっぺんから喉元、脚の付け根にまで蔓延る不快感にぞっとする。苛つきは体をみるみる侵食して、もう人生なんて簡単に投げ出してしまいたい衝動に駆られる。
極端だねと言われるのは慣れている。なんでそんなに0か100なのと咎められるのはうざったい。世の中には、頭ではわかっていてもできないことというのが往々にしてあるわけで、ていうかみんなそうなんじゃないか、だから音楽聴いて文学読んで酒呑むんじゃないか、と思っている。これまた極端なのかもしれないが。
最近わりとがんばっていた。金を稼いで勉強をして体重だって管理した。頭の中で描いたレールに沿って動き続けた。そして体が破綻した。これは前述の通り、頭でわかっていてもできないことの良い例である。
自分は一体どうなりたいんだろう。とよく考える。今日おいしいごはんが食べられたからいいです、と思う短絡的な夜もあれば、明日しにたいからあの人に会いたいそれなら会うまでしねないかもしれないでももう会えないからいいや、と長々長々めそめそする夜もある。無論、後者が本質。我の本質。
めそめそ考え続けるのなんてもうそろそろやめたいけれど、やめられないし、やめたら自分じゃないような気もして、またぐーるぐる思考を巡回中。なにかを恨んだり妬んだり諦めたり忙しい。でも全然ネガティブなことなんかじゃないんですよ。ポジティブな人には理解してもらえなさそうだけど、あ、ていうかなんで、こんなに理解してもらいたいって思うんでしょうね、そもそも・・・。ぐるぐる。
なにが言いたいかって、こんだけ考えれるなら風邪はもうすぐ治るでしょう。了。