練習問題①:ビジネスメールから、事実を事実のまま解釈できるかチェック
こんにちは!いつもクリティカルシンキングをご愛読いただき、ありがとうございます!
解説ばかりでは皆様も疲れてしまうでしょうから、ここでどれくらいクリティカルシンキングができているか、チェックしてみましょう。
練習問題は全て、現実に起きたことを題材にしていきます。
皆様もついついやってしまうかもしれませんので、間違った方はぜひ過去の会を遡っておさらいしてください!
では問題です。今回は事実を事実とありのままに捉えることができているかを測ります。
現実にあったビジネスメールを読んで、問題に答えてください。
ビジネスメールはスパスパとさばいていかないといけないため、じっくり読まずにさっと読んで回答してください。
リファレンスチェックのご協力をお願いしたく存じます。
リファレンスチェックの目的としましては、佐藤様をよく知る人物から、山下様の実績や性格に関する推薦をいただくことで、採用後のミスマッチを減らすことでございます。
そのため、現職上司・同僚の方(合計2名)に調査依頼をしたいのですが、難しい場合は前職の方でも可能でして、ご同意いただけましたら、案内文面をお送りいたします。
調査協力者には、約20分程のWEB上でのアンケートに回答していただきますので、オンライン面談はなく、御社にもお手間はかけません。
また、回答期限はリファレンスチェックの案内をお送りしてから1週間となっております。
もし、リファレンスチェックNGの場合は、具体的な理由(前職でパワハラを受けていた、会社が倒産してしまって同僚の連絡先がわからない等)を教えていただきたいです。
それぞれYes or Noで回答してください。
問題①:現職の方からリファレンスチェックを取れず、前職の方から取る場合でも理由は添えなければならない
問題②:リファレンスチェックNGの場合、採用結果は出せない
それぞれ解説していきます。
問題①:現職の方からリファレンスチェックを取れず、前職の方から取る場合でも理由を添えなければならない
→Noです
メールでは、前職の方については、「現職の方でも可能」としか言っていません。
理由について言及してるのは、「リファレンスチェックNGの場合」のみです。
ですが、実際にこのメールを読んで、前職から取る場合も理由を添えなければならないと誤認した方がいます。
下の理由の箇所をインプットに、勝手に推測を入れてしまっています。
問題②:リファレンスチェックNGの場合、採用結果は出せない
→こちらもNoです
メールでは、リファレンスチェックが取れない場合、理由を説明するよう依頼があります。
つまり、理由が妥当であればリファレンスチェックがなくとも、選考を進める可能性が読み取れます。
しかしながら、こちらも採用結果が出せないと誤認した方がいます。
今回の例は、複数の情報が来た時に、ごちゃごちゃに考えてしまい、思い込みを作ってしまうというものです。
文面から読み取れるという事実と、推測できることを明確に区別しなければ、先方への返信がトンチンカンなものになってしまいません。
以下の記事でいう、「つじつま合わせ・補強」でしたね。
いかがでしたでしょうか?
比較的易しい問題ですが、時間が限られているビジネスシーンでは、十分起こり得ることです。
今後も定期的に問題を挟んでいくので、楽しみながらスキルアップしていきましょう!