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『自分とか、ないから。』を読んでは独り言

4年間の大学受験浪人時代

今振り返ると
自業自得と思う

なんせ

勉強していなかったからだ

高校に入るまでは
学校の勉強はできた

しかし

勉強らしい勉強をしていなかった

己の記憶力を頼りに
何とかやってきたのだ

授業を受けただけで
何となくわかったし
問題も何となく解けていた

学校以外で
塾にも通っていたが
予習や復習をした記憶がない

単に記憶がないだけかもしれない

そんな私が
今振り返って思うのは
大学入学までの間に
勉強らしい勉強をした記憶がないのだ

逆にいつ勉強したと言えるのか?

それは薬剤師国家試験浪人時代である

これは自信を持って言える

人生で一番勉強しましたと

薬剤師国家試験専門の予備校に通い
毎日朝から晩まで予備校にこもり
予習と復習をした上で
問題も解き続けた

何度も何度も繰り返した

それと比較すると
大学受験浪人時代は
勉強していなかったのだ

予備校の人気講師の講義を見て
さも自分ができたような気分になり
さも自分がわかったかのような気分になり

入試関連の問題を
練習で解くこともせず

模試を受けても何にもできず

いつもいつもE判定

いやはや何とも…
あまりのダメさ加減に
自分のことながら言葉が出ない…

そんな大学受験浪人時代は
自分の人生で苦しかった時期と言える

一番苦しかったかと言われると
何とも言えないが
人生で苦しかった時期ランキングに
間違いなく入ってくるのだ

なぜ苦しかったのだろうか…?

勉強ができなかったからだろうか
いや違う…だったら勉強すればいいだけの話だ…

といっても勉強らしい勉強をしてこなかった私は
自分なりの勉強の仕方を体得してこなかったのだが…

なぜ苦しかったのだろうか…

そんなことを思い出しては

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

いきつけの本屋さんである
桑畑書店さんに注文し
手に取った本である

この本の存在自体は
毎日聴いているVoicy
『荒木博行のbook cafe』の
有料放送の中で紹介されていた

毎週日曜日18時から配信される
『今週仕入れた本ズ』のコーナーで
本書が紹介され読んでみたくなったのだ

まだ読み始めたばかりだが
思わずクスッと笑ってしまう

そして

サクサクと読めてしまう

さすがサンクチュアリ出版だと思った

今回本書を購入し
サンクチュアリ出版について知る機会を得た

曰く

サンクチュアリ出版=本を読まない人のための出版社

とのことなのだ

普段あまり本を読まない人にも
読む楽しさを忘れちゃった人達にも
もう一度「やっぱり本っていいよね」
と思い出してもらいたい

そんな出版社の気持ちが書かれていた

素晴らしい

素敵だな

そんなほっこりとした気持ちを抱く

さてさて

そんな気持ちになりながら

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
本来の引用の意義を考えては
自己ツッコミを入れつつ
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

そんな「田舎の神童」だった僕が、「職」「家」「嫁」を失って、「一族の恥」として実家にもどってきた。実に14年ぶり。
近所の人に見つからぬよう、深夜1時から海に向かって散歩する。よく釣り人にみつかるけど、たぶん幽霊と思われてる。
ふとんから出られない。
「なんか、めちゃくちゃ虚しい」
というだけの理由で。
「働く意味」がわからなくなった。
「売上」「お金」「成功」
ほしいはずなのに、ほしくない。
がんばりたいのに、がんばれない。
こんな理由で、働かないの、ナメてる。自分でもおもう。
このままだと、一生ふとんに入ったままだ。
この虚無感、どうすりゃいいんだ!?

しんめいP 鎌田東二. 自分とか、ないから。教養としての東洋哲学. サンクチュアリ出版, 2024, 3p

浪人時代に
私が苦しかったのは
勉強ができなかったからではない

いや…もちろんそれもあるけれど…

直接的にはそうではない

今振り返って思うのは
勉強ができた自分(高校入学前)と
勉強ができない自分(大学受験浪人時代)
その2つの間で苦しんでいたのだと思う

あるいは

世間一般の
高校卒業したら大学に行くか就職する
といった考えに乗れない自分に対して
苦しんでたのだと思う

布団から出られない程ではなかったが
4年間の浪人時代に
予備校に行かずに家にいたときは
家から出たくない気持ちに何度も襲われた

外に出て近所の人に出会うと
その人の視線を妙に気にしてしまう

そんな感覚に陥っていた

それが苦しかった

自分でも浪人時代の状況に
満足しているわけでもなければ
そこに居たいわけでもなかったが
そうなってしまっていたことも
苦しかった要因の一つかもしれない

虚無感

あれは虚無感だったのか?

ちなみに

布団から出たくないほど
自分の人生史上苦しい時期もあった

それは確かに
引用させていただいた箇所に
より近い状況だったのかもしれない

41年間生きてきた中で
何度か布団から出たくない衝動に駆られてきた私

その度に克服してきたが
その道のりは簡単ではなかった

この先にも
そんな状況が訪れるのか

もちろん訪れてほしくないが
もしもそんなときが来たら
本書を手に取って読み返したいと思う

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