見出し画像

絵本『パパと怒り鬼』を読んでは独り言

「ごめん!ごめんってばぁ!」

娘がそう言って
私の手を振り回す

6歳になった娘は
力が有り余っているのか
最近は叩いたり蹴ったりしてくる

嬉しそうな顔で

犬が戯れて
甘噛みするような
感じなのだろう

最初のうちは
共にふざけ合うのだが

ときたま

娘の手や足が
骨だったり
顔だったり
当たると「痛いっ!」
と思わず口にしてしまうような場所に当たる

気絶する程
痛い訳ではないが
クリーンヒットすると一瞬
その痛さにたじろぐ

「いたたたた・・・・・・」

痛い様子を見て
冒頭書いたように謝る娘

妻と娘の間でも
同様の場面が起こる

妻も痛そうにしている

妻はどうかは知らないが
私は別に
娘に謝ってほしい訳ではない

謝る娘に
私の想いを伝える

わかったのか
わかっていないのか

娘と目を合わせながら
語り合うのだ

そんな場面を思い出しながら

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

図書館で借りてきた絵本

先日娘に読み聞かせた

話を聞きながら
困惑した表情を見せる娘

怖がっているようにも見える

ちょっと早すぎたかな

そんな風にも思った

娘の感想を聴いてはいない

機会を見つけて
聴いてみたいものである

ちなみに

読んでいる私も
文章表現に圧倒されたのだった

さてさて

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
引用の定義を考えては
自己ツッコミを入れつつ
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

なにかがリビングルームにひそんでいる。パパだ。なにかが家のなかにいる。パパだ。なにかが締めつけてくる感じがする。にぎりしめた手がいたい。動悸が速くなる。ぼくと心臓が駆けっこする。

ママがぼくを膝にのせる。ママのくちびるがなにか言う。
しーっ、ママ、なにも言っちゃだめだよ、しーっ。
ママはぼくをぎゅっと抱く。ぼくの脚はふるえてる。
だってパパが椅子にすわって、目にカーテンをおろしてしまったんだもの。
まぶたを閉じて、顔に蓋をしてしまったんだもの。

どうしてパパはこんななの?ぼくがなにかしたせいなの?なにか言ったせいなの?
ぼくは考えこんで、じぶんのなかにもぐりこむ。
パパはもうおちついたかな?きげんよくなった?怒ってる?

グロー・ダーレ スヴァイン・ニーフース 大島かおり 青木順子. パパと怒り鬼 ー話してごらん、だれかにー. ひさかたチャイルド2011, 7p

私は滅多に怒らないと
自分では認識しているが
イライラしてしまうと
わかりやすい状態になる

自分でも振り返って
イライラしてしまっていたな
と反省するくらいだ

そんな様子を見て
娘は何を思っているのだろうか

一方妻は

怒りを露わにするタイプだ

そんな妻を見て
娘から見たら母である妻を見て
娘は何を思っているのだろうか

そんなことを思わされた

大人の言動に怯える子供の表現が
絵本全体に溢れていた

臨場感あふれる表現に圧倒されたのだった

いいなと思ったら応援しよう!

町田和敏(変な髪型をしたポンコツ薬剤師)
こんなポンコツな私ですが、もしよろしければサポートいただけると至極感激でございます😊 今後、さまざまなコンテンツを発信していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします🥺

この記事が参加している募集