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PTSDになったきっかけ

大まかな流れ


小学校6年生の夏前頃(梅雨くらい?)放課後クラスメイトと遊んでいて近くの保育園で夕涼み会のような物をやっていたので遊びに行ってみた

そこで一緒にいた友達と同じマンションに住んでいる小学校2年生の女の子とばったり会って唐突にこう言われた
「〇〇ちゃん、お母さんに殺されちゃったんだよ、〇〇ちゃんのお兄ちゃんも」
噂話というか他愛もない雑談の様な話し方、私達ももちろん信じるわけもなく、ただ冗談にしては内容が、何か勘違いしてるかゲームかなにかかな?と

でも、全部本当だった。

薄曇りの続く暑くも寒くもないようなどんよりとした日が続く時期に起こった本当の話。
いわゆる無理心中というものです

○○ちゃんのお兄ちゃんと言うのが私のクラスメイト、これが私の人生で初めての身近な人との別れになった。

なぜこの話をしようと思ったか

1月からカウンセリングを再開して先月3度目のカウンセリングの時にこの話になって、身近な人を自死等で亡くす人って実はそんなに珍しくないそうで(年間の自殺者数などの統計にも基づく)ただ、私の経験したような死別は中々珍しいそうです
私はニュース等でよく目にしていたのでよくある事だと思っていたのだけれど、ただ自分の目に止まりやすかっただけみたいでした


詳細について書くかは悩んだけど軽く触れてみます

友達は4人家族でした、お父さん、お母さん、友達(男の子)、妹
少し若いけれどしっかりされた線の細い感じの綺麗なお母さんという印象、強気な女の子な妹ちゃん、わんぱくクッソうるさい友達
お父さんはお会いした事はなかったけれど、お住いや車、友達の持ち物等からしてもわりと裕福そうだし、友達も妹ちゃんも成績も悪くないし割と目立つ方の子、悩みを抱えていそうな家庭には全く思っていなかった。


事件の詳細

亡くなったのはお母さん、友達、妹ちゃんの3人
お母さんが友達と妹ちゃんを絞殺した後に電車に飛び込んでしまった

後悔

話を聞いた時に信じられなくて現実味もないから心の中で犯人探しをした、お父さんが悪いんじゃないか、お母さんが悪いんじゃないか、とにかく誰かが悪くてこういう事が起こったのだと思ったしどこかに“悪”があるのではと思っていた

話を聞いた翌日、朝起きてたら昨日まで信じられなかった事がだんだん現実味をおびてきた
悪夢のような日々のはじまり

他の学校の子や違うクラスの子達から色々聞かれたがみんな笑顔だった、全校集会で校長先生が事件の話をしている時、無関係な人達は退屈そうに「朝礼早く終わらないかな〜」って顔してた

噂話が好きな子からは訳の分からない考察をたくさん聞かされた

私も最初に犯人探しをしてしまったので気持ちは分かる。
でも告別式に参列した時、気丈に振る舞う(実感がなかったのかもしれませんが)お父さん、3人が手を繋いで旅立てるようにと棺桶の位置を配慮したり、私達との思い出とかたくさん考えてくれた思いやりいっぱいの葬儀だった。
親族席の子供さんはずっと大きな声で泣いていたし、棺に献花する時に左の妹ちゃんの棺と右の友達の棺の周りには人が沢山溢れていた、親に付き添われたり、先生に誘導されたり、各々ツライ対面をした。
真ん中のお母さんの棺にはお母さんのお母さんと思われる女性ともう一人親族の方と覚しき女性しかいなかった。
和柄のパッチワークの様な布に覆われた姿の見えないお母さんのご遺体に風車などが飾られていた
ご親族の悲痛な表情が忘れられない。

葬儀に参列して、誰かが悪いんじゃないか、犯人探しみたいな事を考えた自分にとても後悔したし罪悪感でいっぱいになった

葬儀のあと、家に帰ってからぼーっと母とお昼寝しようと横になっていた時に母が「〇〇君のお母さんは〇〇君達の事が嫌いでああしたんじゃないと思うよ?心配で置いていけなかったんだと思う大事だからだと思う」って言ってくれた。
それはなんかすんなに腑に落ちたし少しだけ胸の苦しみが和らいだ、
でもやはり犯人探しをした自分が情けなく悔しく憎く感じた。

友達は妹思いだったし家族仲も良かったからなんとなくお母さんの事も恨んでないような、妹ちゃんは「もっとお友達といたかった〜」といつものように強気に膨れっ面しつつお父さんの望み通り3人で手を繋いで旅立ったんじゃないかと思っています。

その後

後から聞いた話だけどお母さんは精神科に通院されていたそうなので、誰にも分からない苦しみを持っていたんだと思います。
無理心中のニュースがあると「子供を巻き込むなよ」「勝手に1人で逝け」
電車で人身事故があると「人に迷惑掛ける死に方するな」「車掌さんトラウマだろうな〜可哀想に」
等とよく聞く必ず聞く。

間違ってないです、その通りだと思います。

でもそこまでに至ってしまう前に何か救いはなかったのか、少しだけでもそういう思いも出てくるといいなと思ってしまいます。

あと、それを聞いて苦しむ人がいる、何年経っても悲しい気持ちになる人もいるのは知っていてほしいです。

理解してほしいなんて言いません、頭の片隅に少しだけでも置いておいてほしいです。

…お父さんは葬儀が終わった後も、私達にお手紙や文房具、たまたま私達のクラスで録音した校歌があったのでそれをCDにして全員にプレゼントしてくれました。
〘お勉強頑張ってね、仲良くしてくれてありがとう〙って、その後関西の方に転勤されたそうです。


最後に

大まかな流れだけにしたのであまりショックになるような詳細な表現は抑えたつもりですが、ご気分を害された方がいらっしゃいましたらすみません。

ここ数日この時の気持ちがずっと離れなくて、ネットを見るのもニュースとか人の言葉一つ一つに過敏になってしまっていたため吐き出させていただきました。

ざーーっと書いてしまったので、落ち着いたらちゃんと書き直すかどうするか考えます。


私もうつ病で希死念慮バリバリあるのに誰にも死んでほしくないし自殺もしたくない、でも希死念慮消えなくて本当にめんどくさい

綺麗事いってんじゃねーよって思った方いらっしゃいましたらごめんなさい、経験した方からするとこういう風にしか思えないです。


悲しい出来事が一つでも減るように
苦しむ人が一人でも少くなるように
そう願って生きているうつ病女です。

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