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私のショートショートまとめ

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だいたい2000文字以下の自作掌編をまとめたものです。
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#ショートショート

もし、もう一度あえたら

 わずか数軒連なっているだけの飲み屋街にある、カウンター席しかない狭いスナック。そのさら…

権田 浩
3年前
4

ビニールに包まれた思い出

 四畳半の狭い部屋。割れんばかりの蝉の声。古いエアコンは役立たずで、ガタガタ震える扇風機…

権田 浩
3年前
1

ピエロはもういない

 かつてその町では、顔を黒塗りにした黒ピエロが流行っていた。ブームの火付け役は誰か、きっ…

権田 浩
3年前
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深夜の声

 時々、日付が変わった頃にベランダへ出る。まるでタバコを吸うように、懐かしい夜気で肺を満…

権田 浩
4年前
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オレオレ詐欺

「はい、小林です」 「もしもし? オレだけど」 「どちら様?」 「オレだよ、オレ。声忘れ…

権田 浩
4年前
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夕暮れ時にベランダへ出ると

 夕暮れ時にベランダへ出ると、秋の気配さえ感じ取れる風が頬を撫でた。  しばらく漫然とし…

権田 浩
4年前
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梅雨の晴れ間

 亡くなった友人の夢を見た。目覚めは悲しいというより寂しい。それだけの時間が過ぎている。  起きたらコップ一杯の水を10分かけてゆっくり飲むのが私の習慣で、その間に次々と亡くした友人たちの顔が連なる。  みんながもうこの世界のどこにもいないなんて。それなのに私はこうして朝を迎えて、世界は事も無げに動いている。不思議だ。  まるで銀河鉄道の夜。世界という列車に乗って私は進む。一人また一人と友人たちは途中下車して、思い出すのはホームに残る彼らの姿。これが人生というものか。

短い昼寝の間に

 居酒屋に二〇年ぶりの旧友といる。彼の姿は最後に会った時から変わっていない。座敷で、テー…

権田 浩
4年前
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真っ青な夏空を見上げて、いい天気だなぁとぼくは思う。グラスの氷がかららんと軽い音を立てて、一筋の涙が伝う。それはたぶん今朝見た夢のせい。

権田 浩
4年前
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