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海外進学のススメ-Motivation Letterの書き方 〜本編〜
このページでは、前回の下準備編を読んだ人に向けた、Motivation Letterの実際の書き方を説明しています。
まだ下準備をしていない人は、下のページを先に読んでください。
①構成を考える
まず、日本語で大体の構成を考えます。下のような段落に分けて、何を書くかを大まかに考えます。適当なノートに自分の考えを殴り書いておきましょう。
どうしてこの大学を志望するのか
出願する大学を自分が志望する理由を、自分の将来像、目標を踏まえた上で書いていきます。「私は〇〇の問題を解決したいので、⬜︎⬜︎になりたい。だから私は同大学で〜〜の勉強をしたい。」のような形で書くと、言いたいことが言いやすいと思います。下準備段階で調べたことを遺憾なく書きましょう。自分が同大学にふさわしい理由①
自分がこれまでに積んできた経験や、自分の実績、自分の性格、人間性などを考えて、自分が出願する大学、プログラムにふさわしい人材であることを表現します。大学の求める生徒像、受験者像と自分が重なっていることを言えるとよいですね。「自分で起業し、実経験を通じて経営力を身につける、というプログラムに積極的に取り組むために、イベントの主催、運営などの経験をたくさん積んできました。例えば〜〜〜」自分が同大学にふさわしい理由②
自己PRをもう一段落書きましょう。自分が同大学で具体的に何をするのか
自分が志望大学でしたいと思っていること、自分がどう大学を学習場所として選んだ理由を具体的に2、3個書きましょう。「××な学習ができるので、同大学で学びたい」「同大学の・・・などの学習機会を活用したい。」
②下書き
構成ができたら、日本語で下書きを書きます。
段落構成は、構成と全く同じでよいです。構成を文に起こし、文と文の繋ぎを接続詞などでいい感じにします。文と文の間に新しく文を差し込んで、論理性を高めることも大切です。日本語で見た時にすでに良いMotivation Letterになっている必要があります。最終的に、約1600〜2000語になれば良いと思います。
①と②を合わせて一週間ほどでできればいいですね。
③先生にチェックしてもらう
まだ日本語の段階で、学校の先生にアドバイスを貰いに行きましょう。担任の先生のもとへ行き、「大学への自己推薦状やエッセイの書き方を司っている先生って誰ですか?」と聞きましょう。そこで返ってきた名前の先生に、Motivation Letter(日本語版)を持っていきます。基本的に内容に関するアドバイスを貰います。「この内容を薄くしてでもここをもっと深めた方が良い」「ここが浅い」などのアドバイスがもらえると思います。
アドバイスをもらえたら、それに従ってすぐに書き直し、もう一度その先生のもとへ持っていきましょう。「全然良くなってないやん」「次は別のこの部分を直した方がいい」などの新しいアドバイスをもらえるはずです。このアドバイスがなくなるまで、何度も持っていきます。「ええんちゃう」とその先生に言われたら、この段階は終わりです。
可能であれば、二人以上の先生に見てもらいましょう。客観的なエッセイを仕上げるには、二人以上からのアドバイスが必要です。
日本語版ができるまでに約一ヶ月かかると思います。私は先生からOKをいただくまでにちょうど三週間かかり、その後も英語訳をしながら書き直したので、計約四週間かかりました。
④英語に直す
完成した日本語版を英語に直します。ポイントは以下の通りです。
長い文は避ける
一つの長い文を短い二つの文にするなど、一文を短くします。読みやすく、自信のある文に見えるからです。簡易な文法を使う
用いる単語が難しかったとしても、用いる文法は難しく引っ張られてはいけません。自分が会話で使える程度よりちょびっとだけ背伸びしたくらいの文法が理想です。私のようにKULeuvenなどのヨーロッパの大学に出願する場合は、審査官が英語母語話者でないことも多いので、多少分かりやすい文の方が印象が良いです。シンプルにシンプルに直訳しない
下書きを直訳しようとすると、不自然な文、文章になりがちです。適宜、元の文の順番や書き方、表現を変えましょう。ニュアンスをしっかり伝えようと思うと、原文をそのまま直訳では絶対に無理です。AIをうまく利用する
英語に直す行程においては、作業量を削減するために、AIをうまく使いましょう。まず、自分の作ったMotivation Letter(日本語版)をDeep Lにかけて、英語に直訳します。できた英文を見て、自分で添削します。自分が言いたいようには訳せていないことが多いので、自分の意思に沿うように書き直します。長くて難しい文があれば、分かりやすく書き直します。まじAI使ったら捗るから使ってください。AIでできたものを完成形にさえしなければ、AIは強い武器です。
自分で英語訳するまでに、約一週間弱かかります。私は3日かかりました。
⑤ネイティブにチェックしてもらう
学校のALTの先生に、英語になったMotivation Letterをチェックしてもらいましょう。今回は内容だけでなく、文法、スペル、順番などもチェックしてもらいます。自分的に自信がない部分は、「この部分こういう風に伝わってますか?」と聞いておきましょう。また、ネイティブはあんま言わない表現かも、的なこともしっかり聞いておきましょう。
できる限り二人以上のネイティブに見てもらえると良いです。オンラインのエッセイ添削サービスを使ってもいいですが、できるだけ対面でアドバイスを貰いたいものです。
英語版が完成するまでに、さらにまた一ヶ月弱かかります。
ちょっとしたアドバイス
上の手順をスムーズに進めるためのちょっとしたコツを紹介します。
Google Documentを共有する。
学校の先生やALTの先生と、自分のエッセイを書いたドキュメントを共有しておくと非常にスムーズです。改善した方が良い部分にコメントしてもらう、という形を取れば、やり取りが手早いです。文面ではわからなかった時だけ直接聞きに行くことにすればいいんです。先生側にとってもありがたいそうですよ。多めに書いて削る方法を取る
文を膨らませていくより、多めに書いた文章を削っていった方が、濃密で良い文が書けます。どうしても削れない、、、という時は、Google GIMINIなどのAIを使って要約してもらいましょう。文を短くするためのヒントを貰えます。
まとめ
Motivation Letterは完成までに非常に時間がかかります。一ヶ月弱でかけると思っていれば痛い目を見ます。しっかりと大学の出願期限を確認して、その三ヶ月前からは着手しておきましょう。時折本当にしんどくて辞めたい時が来ますが、諦めず頑張ってください。気合です。
何か質問があれば、いつでも質問してください。コメント待ってます。
下に、私が書いたMotivation Letterを載っけておきます。
自分のを作る際にぜひ活用してください。
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