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日常に空白を創ることの大切さ。-休めなかった私が今年できるようになったこと-

月曜担当のあおいです!
あと2日で今年も終わるので今回は私が
「今年できるようになってきた話」
を書いていこうと思います。

いきなりですが、みなさんは何かしていないと不安という経験はないですか?

何かしていないと、、、
時間を無駄にしているよう、、、
何もしていない自分は大丈夫なのか、、

なにそれ!全く感じないよ!
なんにもしないの最高!

とおやすみ上手な方もいると思いますが、
世の中には何かしていないと不安を感じる方が多いらしく、ひたすら予定を埋めていく状態に名前がついているみたいなんです。
その名は、

「空白恐怖症」

この言葉、ご存知ですか?
2018年に「第3回大辞泉が選ぶ新語大賞」の大賞になり、世間に認知されたようですが私は最近まで知りませんでした。

空白恐怖症とは、「スケジュール帳に空白が多く、予定が記入されていない状態に不安を感じること。そういう気持ちになることを病気の症状になぞらえた言葉。」

デジタル大辞泉

とされています。
去年までの私、まさにこれでした。

スケジュール帳を見ては空白の日に何か入れたい、入れなきゃ、楽しまなくちゃ、充実させたい!

1日に数件予定を入れる毎日。
埋まった予定を眺めては自分は何かしている。
充実している。という優越感と安心感に浸る。
四六時中スケジュールをパンパンにして過ごしていました。

これが結構重症で、今まで私の中に

休みという概念がなかった。


この傾向は自分の幼少期からの過ごし方に付随しているのかなと思うのですが、

小中高は体育会系で毎日を練習の時間に費やし、大学では熱中できるものを探してひたすら色々なことをして過ごしてきました。

何かをすることでその時は満たされるのですが、自由な時間が増えると自分は何もしていないという焦燥感から、とまることなく突き進み、寝る間も惜しんで活動する。

そのおかげで色々な経験ができたことはとても良かったとは思いますが、とにかく生き急いでいました。こんな生活をかれこれ17年くらい。

ですが今年、この状態から解放されてきたかもしれないんです。

なぜなら、、、

四六時中動き回った結果、
体調を崩した数n回。
倒れた数n回。

流石に代償が大きすぎると立ち止まりました。

自分を大切にしよう。身体が資本。
健康に優るものはない。
当たり前のことにやっと心の底から気づきました。

とはいえ、休みの概念がない私、
まず休むとは??どういうこと??
からはじまりました。
みんなが当たり前にできてること。
私にはどうすればいいのか全然わからなかった。

家でゆっくりしていてもソワソワするし、
やることがなくて一点を見つめる。
日中にベッドに寝転びYouTubeをみてみる。
ああ、だめだ。罪悪感がすごすぎる。

頭の片隅で何かしていない自分には価値がない。怠けている。何かしろや。
みたい邪念が脳内を駆け巡るんですね。


初めはカレンダーの空白に無理やり
「休み」「オフ」という言葉を入れて予定を入れないようにして過ごしました。

休んで得られたこと

こんな生活をしばらく過ごしていくと、だんだんと感覚が研ぎ澄まされていくようになりました。

今までは限界が来て気絶するように眠るか倒れるか。だったのが生活に休むという余白を作ることで、

疲れてきたな。
眠くなってきたな。
ちょっと頭が痛いかも。
ゆっくり湯船に浸かって早く寝よう。
次の日身体が軽くてすっきり。気持ちがいいな。

と自分の体調が自分でわかってきました。

時間ができて散歩しているときには、

太陽が気持ちいいな。
空が綺麗だな。
あ、お花が咲いてる。
わんちゃんかわいいな。
なんか冬の空気になってきたなあ。

すごく気持ちが良くて小さな幸せで満たされていく感覚に。動き回っている時には全然気が付かなかった。

この状態、科学的に説明すると、
「セロトニン的幸福」というみたいです。

こちらの本に詳しく説明されているので抜粋していきます✊

セロトニン的幸福とは一言で言うと、心と体の健康。「体調がいい」「気分がいい」という状態。あるいは調子がいいからこそ感じられる「気持ちがいい」「清々しい」「爽やか」という「気分」「感情」「体感」などは全てセロトニン的幸福。平常心。マインドフルネス、瞑想をしているときの状態。考えや感覚が研ぎ澄まされた状態。

THE THREE HAPPINESS
-精神科医が見つけた3つの幸福-
より抜粋


この説明にある通り、「体調がいい」「気持ちがいい」という感覚は、当たり前のようでなかなか気付けない心と体の健康から生じる幸福だということがわかりました。これってかけがえのない幸福ですよね。すごく実感しました。

一方で私が活発に動いている最中の一瞬満たされている感じ。これをセロトニン的幸福とは対に当たる、「ドーパミン的幸福」と呼ぶらしいです。

ドーパミン的幸福は、一言で言うと「成功」の幸福。ドーパミンは脳を興奮させるため、ドーパミン的幸福には「高揚感」が伴う。
「やったー!」と思わず手を上げてしまうような「喜び」「楽しさ」「何かを得る、達成した喜び、幸せ」。遊ぶ、趣味、娯楽。これらも全て、
ドーパミン的幸福である。

THE THREE HAPPINESS
-精神科医が見つけた3つの幸福-
より抜粋


「減る幸福」と「減らない幸福」

ドーパミン的幸福は刺激が強いです。
その時はすごくすごく満たされる。
だけど私が予定を埋め尽くして満たされている感覚を享受していたように、ドーパミン的幸福はいつまでも続かないんです。

ドーパミンは、「もっともっと」の物質であり、欲深く終わりがない。すぐに価値が減じてしまうのです。だからいつまでも止まらず突き進んでしまう事態が起きていました。
(ドーパミンが悪いということではなく、私がドーパミンを求め続けた結果の代償の説明になります!)

一方で休む時間を無理やり作って得られたセロトニン的幸福は逓減しない、あるいは逓減しづらいらしく。具体的に説明すると、

青空は、10回見ても、100回見ても、1000回見ても気持ちがいい。この「爽やかな幸福感」は、減じない。

THE THREE HAPPINESS
-精神科医が見つけた3つの幸福-
より抜粋


青空もう飽きた。気持ちよく感じない。
ってあんまりならない気がします。

青空がうざったく感じるのは、
私の中でオール明けの眠たくてだるい時くらい。
この時ってセロトニン的幸福を感じられないくらい体調がよくない。それは休めのサインってことだな。早く寝よ。

この例は結構極端ですが、このようにセロトニン的幸福がどういうものかを理解すると自分の中で休む時期がわかるようになってきました。

初めはスケジュールの空白に無理やり休みの予定を入れて過ごしていたのが、
最近では自然と休みたい!!!と思えるように。

今は空白がないと息苦しく感じたり、小さな幸せのセロトニン的幸福を感じられないことがストレスになりました。

ここまでつらつらと話してきましたが、
今年は空白恐怖症から脱出できた気がします。

「何かをするのではなく、何かをしないこと。」

これが少しできるようになりました。


来年も引き続き、休むこと、空白を楽しむことを忘れずに健康第一に過ごしていきたいです!

今年も一年本当にお疲れ様でした。
ここまで読んでくださったみなさま、お身体にご自愛ください。そして来年もこの日替わりnoteをよろしくお願いいたします!

明日は今年ラストのまひろさん!
良いお年を〜!

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