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気まぐれで小説書いたりとか…

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    ここで語られる怪談は、全て創作ですのであしからず。

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    みのるのショートショートを集めました。

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    YouTubeにアップしている漫才の台本です。

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    詩を書いてみました。

記事一覧

創作怪談 「夜のドライブ」

 これは、上田さんという男性から聞かせて貰った話。上田さんは1人でドライブに行くのが趣味なんだそうです。特に目的地は決めず、気の赴くまま車を走らせる。たまたま見…

みのる
1か月前
1

創作怪談 「悪魔除け」

 これは、原口さんという40代の男性から聞かせてもらった話。原口さんは、若い頃はヤンチャをしていたそうで、悪い付き合いが多かった。しかし、そんな原口さんにも守りた…

みのる
1か月前
1

創作怪談 「電気のついた台所」

 これは、生垣さんという男性から聞かせて貰った話。生垣さんは、40歳になった現在も実家暮らしをしており、地元の居酒屋で働いているそうです。いつも帰宅時間は午前2時…

みのる
2か月前

創作怪談 「フケはらい」

 これは、不動産会社に勤めている横田さんという男性の話。横田さんにはかつて霊感があったと言う。これは生まれ持った物ではないらしい。本人いわく「うつされた」らしい…

みのる
2か月前
1

創作怪談 「永遠の兄」

 これは、藤田さんという男性から聞かせて貰った話。  この話の主人公は藤田さんのお兄さんだ。藤田さんのお兄さんは、ある時からオカルト本をよく読むようになったとい…

みのる
3か月前
5

ひとりごとです 「常識知らず故、部活で恥をかいた懐かしい思い出」

 頻繁に投稿している訳ではないが、YouTubeで漫才やコントの動画をあげています。過去の自分の実体験を元にネタが作れないかと思い出を振り返ったところ、恥ずかしいエピ…

みのる
4か月前
1

創作怪談 「フランス人形爺さん」

 これは、長谷川さんという方から聞かせて頂いた話。  長谷川さんは、大学を卒業するまで、神奈川県で家族3人で暮らしていたそうです。2階建ての一軒家に長谷川さんと御…

みのる
5か月前

創作怪談 「七夕」

 七夕の日、短冊に願いを書いた。 『霊感を手に入れて、死んだ爺ちゃんに会いたい』 笹に飾ろうとした瞬間 「心配しなくても見守ってるぞ」 耳元で声が聞こえた。辺りを…

みのる
5か月前
1

ショートショート 「スカートをめくる」

 とある女子生徒のスカートをめくる。別にそういう趣味が有るわけではない。俺が見たいのは、彼女の太ももに付けられた根性焼きや、針で刺された痕。昨日より増えている。…

みのる
5か月前
4

創作怪談 「日めくりカレンダー」

「俺、ソウルメイトの弟になったんだ」  友人の山本君はそんな不思議な事を言って来ました。  彼には、2ヶ月前に知り合ったばかりの同い年の青井さんという友人が居る…

みのる
6か月前
1

漫才 「裁判のリハーサル」

ミミ吉  「はいどーもー。ミミ吉です」 ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」 ミミ吉  「なにも聞かずに、裁判のリハーサルに付き合ってくれ!」 ハナゾウ 「…

みのる
6か月前
1

漫才 「なんでも言うこときく券」

ミミ吉  「はいどーもー。ミミ吉です」 ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」 ミミ吉  「この前、久しぶりに部屋の掃除してたら…」 ハナゾウ 「ちょっと待っ…

みのる
8か月前
2

漫才 「鉄道の忘れ物」

ミミ吉  「はいどーも。ミミ吉です」 ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」 ミミ吉  「この前すごい事があってさ」 ハナゾウ 「なに?」 ミミ吉  「あのさ…

みのる
11か月前

漫才 「ペット」

ミミ吉  「はいど~も~。ミミ吉です」 ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」 ミミ吉  「最近、面白い事ってないなと思ってね」 ハナゾウ 「そう?俺は結構あ…

みのる
11か月前

ひとりごとです 「叙々苑を『意外と安い』と思ってしまった弱者男」

 焼肉きんぐのきんぐコース(税込3498円)ですら高級品だと思っている警備員です。最近では、美味しい料理で満足することを「優勝する」なんて言葉で表現しますが、3500円で…

みのる
11か月前
2

漫才 「水」

ミミ吉  「ミミ吉です」 ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いしま~す」 ミミ吉  「最近改めて思ったんだけどさ」 ハナゾウ 「なに?」 ミミ吉  「水って美味しい…

みのる
1年前
1

創作怪談 「夜のドライブ」

 これは、上田さんという男性から聞かせて貰った話。上田さんは1人でドライブに行くのが趣味なんだそうです。特に目的地は決めず、気の赴くまま車を走らせる。たまたま見かけた店に入ってご飯を食べ、公園を見つけると軽く散歩しつつ休憩する。そんな休日のドライブが楽しみの1つだった。

 これは、2023年の10月の話。繁忙期も終わり、仕事も落ち着いてきたため、3日続けて有給を取ることにした。有給の初日に早速ド

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創作怪談 「悪魔除け」

 これは、原口さんという40代の男性から聞かせてもらった話。原口さんは、若い頃はヤンチャをしていたそうで、悪い付き合いが多かった。しかし、そんな原口さんにも守りたい女性が出来て、結婚後は悪い付き合いを断ち切る様に地方へ移り住んだそうです。地方と言ってもど田舎という訳ではなく、街の中心部はそれなりに栄えていて生活に不便は無かった。結婚して3年後には子宝にも恵まれ、充実した日々を過ごしていた。

 原

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創作怪談 「電気のついた台所」

 これは、生垣さんという男性から聞かせて貰った話。生垣さんは、40歳になった現在も実家暮らしをしており、地元の居酒屋で働いているそうです。いつも帰宅時間は午前2時頃。車の通りもほぼなく、明かりも少ない。町は静まり返っている。そんな中を1人歩いて帰るのが好きなんだそうです。

 これは、8年前の6月。仕事を終え、いつもの帰り道を歩く。時間は、午前1時30分頃だった。住宅街に入ると違和感を覚えた。いつ

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創作怪談 「フケはらい」

 これは、不動産会社に勤めている横田さんという男性の話。横田さんにはかつて霊感があったと言う。これは生まれ持った物ではないらしい。本人いわく「うつされた」らしい。

 話は、横田さんが高校生だった12年前に遡る。高校時代の横田さんは、部活には所属せず、週4でコンビニのアルバイトをしていたそうです。複合ビルの中にあるコンビニだったため、お客さんが少ない日は無い。横田さんがシフトに入っていた18時から

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創作怪談 「永遠の兄」

 これは、藤田さんという男性から聞かせて貰った話。

 この話の主人公は藤田さんのお兄さんだ。藤田さんのお兄さんは、ある時からオカルト本をよく読むようになったという。特に“死後の世界”をテーマにした本を熟読していたそうです。そんなお兄さんだが、オカルトが好きな訳でもなく、死後の世界を信じていた訳でもない。むしろ、オカルトや心霊の類いは毛嫌いしていたという。藤田さんの家族も、お兄さんのオカルト嫌いを

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ひとりごとです 「常識知らず故、部活で恥をかいた懐かしい思い出」

 頻繁に投稿している訳ではないが、YouTubeで漫才やコントの動画をあげています。過去の自分の実体験を元にネタが作れないかと思い出を振り返ったところ、恥ずかしいエピソードを思い出したので聞いて下さい。

 私は中学の時、陸上部に所属していました。母子家庭で経済的に困窮していた我が家でしたが、どうしても運動部に入りたくて、部費が1番安そうという理由で選んだのが陸上部でした。
 新入部員は初め、殆ん

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創作怪談 「フランス人形爺さん」

 これは、長谷川さんという方から聞かせて頂いた話。

 長谷川さんは、大学を卒業するまで、神奈川県で家族3人で暮らしていたそうです。2階建ての一軒家に長谷川さんと御両親。長谷川さんの家の隣には、友田さんという一人暮らしのお爺さんが住んでいたんですが、このお爺さんが近所でも有名な、いわゆる“名物おじさん”だったそうです。かつては、雷おやじと呼ばれる人が全国に多く居ましたが、そのお爺さんは“フランス人

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創作怪談 「七夕」

 七夕の日、短冊に願いを書いた。

『霊感を手に入れて、死んだ爺ちゃんに会いたい』
笹に飾ろうとした瞬間
「心配しなくても見守ってるぞ」
耳元で声が聞こえた。辺りを見回しても誰も居なかった。

 それ以来、毎年七夕の日には、短冊にあの時と同じ事を書く様になった。
「心配しなくても見守ってるぞ」
あの声を聞く為に。爺ちゃんが近くに居る事を確認する為に。
 

ショートショート 「スカートをめくる」

 とある女子生徒のスカートをめくる。別にそういう趣味が有るわけではない。俺が見たいのは、彼女の太ももに付けられた根性焼きや、針で刺された痕。昨日より増えている。

「誰にやられた?」

「…」

「仕返しが怖いのか?大丈夫だ。先生が守ってやる。だから言ってごらん。誰にやられたんだ?」

「…」

彼女は口を開こうとしない。いつもだ。俺はいつもの様にズボンを脱ぐと、タバコに火をつけた。生徒の前でタバ

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創作怪談 「日めくりカレンダー」

創作怪談 「日めくりカレンダー」

「俺、ソウルメイトの弟になったんだ」

 友人の山本君はそんな不思議な事を言って来ました。

 彼には、2ヶ月前に知り合ったばかりの同い年の青井さんという友人が居るそうです。山本君がバーで1人で飲んでいると、青井さんが話し掛けて来て、それが切っ掛けで仲良くなった。山本君は元々人付き合いが苦手で、人との距離を縮めるのに凄く時間がかかる。私も、彼から“友達認定”して貰うまで相当時間が掛かりました。しか

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漫才 「裁判のリハーサル」

ミミ吉  「はいどーもー。ミミ吉です」

ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」

ミミ吉  「なにも聞かずに、裁判のリハーサルに付き合ってくれ!」

ハナゾウ 「何があったんだ!?」

ミミ吉  「俺が被告人で、お前が敵対勢力」

ハナゾウ 「被告人って事は刑事裁判じゃん…」

ミミ吉  「え、被告人って刑事裁判なの?」

ハナゾウ 「そう。被告だと民事裁判」

ミミ吉  「あ、そうなんだ!刑

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漫才 「なんでも言うこときく券」

ミミ吉  「はいどーもー。ミミ吉です」

ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」

ミミ吉  「この前、久しぶりに部屋の掃除してたら…」

ハナゾウ 「ちょっと待って。“久しぶりに部屋の掃除”っていつぶり?」

ミミ吉  「1ヶ月ぶり」

ハナゾウ 「…まぁ良いでしょう」

ミミ吉  「ありがとう」

ハナゾウ 「で、部屋の掃除してたらどうしたの?」

ミミ吉  「漫画開いたら、紙が1枚ひらひら

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漫才 「鉄道の忘れ物」

ミミ吉  「はいどーも。ミミ吉です」

ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」

ミミ吉  「この前すごい事があってさ」

ハナゾウ 「なに?」

ミミ吉  「あのさ、電車とか新幹線の忘れ物を販売してる業者あるの知ってる?」

ハナゾウ 「あー、知ってる。何回か行ったことあるよ」

ミミ吉  「運が良いと、ブランド物の時計とか財布が安く買えるんだよね」

ハナゾウ 「そうそう。俺さ、そこで自分が

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漫才 「ペット」

ミミ吉  「はいど~も~。ミミ吉です」

ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いします」

ミミ吉  「最近、面白い事ってないなと思ってね」

ハナゾウ 「そう?俺は結構あるけどね」

ミミ吉  「ホームレスだとそうなんだ」

ハナゾウ 「ホームレスじゃねぇよ。ペットも買ってるし。チワワ」

ミミ吉  「そうだっけ?」

ハナゾウ 「この前散歩連れて行ったときさ、俺リードから手離しちゃって逃げてったんだ

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ひとりごとです 「叙々苑を『意外と安い』と思ってしまった弱者男」

 焼肉きんぐのきんぐコース(税込3498円)ですら高級品だと思っている警備員です。最近では、美味しい料理で満足することを「優勝する」なんて言葉で表現しますが、3500円で勝者になれる世界が最寄り駅からたった2駅先にあるんだなと。これにアルコール飲み放題(税込1529円)を追加すれば、“全くの無名で優勝”なんて箔が付いたり。

 そんな安売りな優勝者は、最近叙々苑のホームページを見ました。「そういえ

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漫才 「水」

ミミ吉  「ミミ吉です」

ハナゾウ 「ハナゾウです。お願いしま~す」

ミミ吉  「最近改めて思ったんだけどさ」

ハナゾウ 「なに?」

ミミ吉  「水って美味しいよね」

ハナゾウ 「たしかにね」

ミミ吉  「植物も水がないと死んじゃうもんね」

ハナゾウ 「その通り!お茶でも牛乳でもなく、水!」

ミミ吉  「もう本当に水が大好きでさ」

ハナゾウ 「俺も俺も」

ミミ吉  「何にでも水

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