間も無く2年が経つ
2年前、私は心の限界に直面しました。日々の中で辛い出来事が積み重なり、孤独感や絶望感に押しつぶされてしまい、ついには処方薬を過剰に服用するOD(オーバードーズ)という行動に至ったのです。あの頃の私は、感情が混乱し、自分自身をも制御できなくなり、「もうどうにでもなれ」という衝動的な気持ちで薬を手に取りました。この体験は、私にとって非常に危険であると同時に、その後の人生を見直すきっかけともなりました。
またこの季節になると記憶が蘇るのかこうして気持ちを、吐き出してなんとかPTSDを防いでいます。
ODに至ったあの日、心の中には抑えきれない怒りや悲しみが渦巻いていました。家族や友人が心配してくれることはありがたかったのですが、その気持ちが十分に伝わらず、自分の苦しみを誰も理解してくれないという感覚に苛まれていました。まさに承認欲求と被害妄想の塊笑。
日々の生活がただただ辛く、心の中にある感情を抑え込むことができなくなり、自分自身に対する失望と怒りが爆発したのです。誰かに助けを求める気力もなく、心の中に溜まっていく孤独と苦しみに押し流され、気がつけば大量の処方薬を飲んでいました。
その行動がもたらしたものは一瞬の安心ではなく、じわじわと迫り来る深い恐怖と混乱でした。薬が効き始めると、現実と幻想の境目がわからなくなり、まるで自分が別の世界にいるような錯覚に陥りました。意識が混濁し、幻覚や幻聴が現れ、さらに心と体が分離したかのような感覚が襲ってきました。自分が自分でなくなるような感覚や、現実を失ってしまう感覚は想像以上に恐ろしく、普段感じないものや音、目に見えない聴こえないことが現実に起きたり、また私の体温が29度まで低下する低体温症の症状も現れたことで、命に危険が及んでいることを実感しました。その時、心の中で「本当にこのまま死んでしまうのではないか」という恐怖が生まれ、自分を破壊する行動がどれだけ危険かを痛感しました。慌てて震える手で遺書を書いたのを覚えています。
幸運にも、私はこの出来事を経て生き延び、回復の道を歩むことができました。あの体験を経て、何かが変わらなければならないと強く感じました。そこから少しずつ自分を見つめ直す時間を持ち始め、心の整理をすることを決意したのです。まず最初に向き合ったのは、私を支えてくれる人たちへの信頼を少しずつ取り戻すことでした。家族や友人に、自分の苦しみや辛さを少しずつ話し始めることで、心の中に溜まっていた感情を解放していきました。それはとても怖い作業でしたが、話すたびに心の負担が少しずつ軽くなるのを感じました。
また、日々の生活を整えることも回復の一環となりました。規則正しい生活リズムを心がけ、無理のない範囲で自分の時間を大切にするようになりました。過去の苦しみを抱えながらも、少しでも未来に目を向けるため、穏やかな日常の中で自分の心を癒すことを学んだのです。最初はとても小さな一歩に感じましたが、その一歩一歩が私を支え、少しずつ安定した生活を築く土台となっていきました。
この経験を通して私が学んだのは、どんなに辛い状況にあっても、心の内を誰かに伝えることで、少しずつ自分を取り戻すことができるということです。孤独や絶望に押しつぶされそうになっても、あなたの苦しみを受け止めてくれる人が必ずいるということを信じてください。心を閉ざしてしまうのは簡単ですが、その中に隠れている感情を少しずつでも外に出すことで、私たちは確実に前に進むことができます。
今もまだまだその途中ではありますが、良くなると信じて生きていく事で必ず光が見えると信じていきたいと思っています。
もしこの記事を読んでいるあなたが、今まさに心の限界に近いと感じているのならば、「あなたは一人ではない」と伝えたいです。あの頃の私のように孤独を感じるかもしれませんが、心を支える人は必ずいます。私もまた、あの辛い体験から少しずつ立ち直ることで、自分を取り戻し、新しい道を歩むことが出来つつあります。(実際はまだまだ浮き沈み)の最中ですが笑。