【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか？#9～育児ストレスと上手に付き合うには？～

はじめに
　子育て中の親御さんは、だれもが多かれ少なかれ育児に関するストレスを抱えています。特に、発達障害のある子どもを育てる親御さんにとっては、その特性により育てにくさが増し、ストレスも大きくなりがちです。学校でのトラブルや親同士の関係、学校や先生の理解を得るためのエネルギー消耗など、さまざまな要因が重なることで、心身共に疲れ果ててしまうこともあります。

1.一人で抱え込まず、まずは自分をいたわることから

　多くの親御さんが、辛い思いを誰にも打ち明けられず、一人で抱え込んでしまうことがよくあります。例えば、発達障害のある子どもが学校でいじめられた際、親としての悲しみや怒りを感じながらも、誰にも話せずに心の中にため込んでしまうことがあります。また、子どもの特性に対する周囲の理解不足から、毎日のように先生との話し合いを繰り返し、その度に精神的な疲労が蓄積されることもあります。

　しかし、このように一人でがんばりすぎると、自分自身をいたわることが後回しになり、結果的に心身共に疲れ果ててしまいます。例えば、家事や育児に追われて自分の時間をまったく取れず、夜遅くまで起きていて体調を崩すこともあります。

　子どもにより良い対応をするためには、親御さん自身が心と体の健康に気配りをすることが大切です。具体的には、子どもが学校に行っている間にゆっくりとお風呂に入ったり、友人とお茶を飲んでリフレッシュしたりすることが、心のバランスを保つ助けになります。

2.日ごろから意識的に休息をとる

　「子どものために必要なこと」として、日ごろから意識的に休息をとるようにしましょう。具体的には、子育てや家事から離れて、自分のためだけの時間を作ることです。例えば、子どもが学校に行っている時間を利用して、好きな本を読んだり、カフェでゆっくりコーヒーを楽しむのも一つの方法です。

　また、休日には、両親にお願いして子どもを公園や動物園に連れ出してもらい、その間に映画を見に行ったり、ヨガクラスに参加したりするのも良い方法です。このように、自分のための時間を意識的に作ることで、心と体のリフレッシュが図れます。

3.自分に合ったリラックス方法を見つける

　自分の時間を確保することができたら、自分に合った方法でリラックスしましょう。例えば、家でゆっくりしたい人は、お気に入りの映画やドラマを観たり、読書を楽しんだりすることができます。一方、外に出てリフレッシュしたい人は、自然の中を散歩したり、カフェで美味しいスイーツを楽しんだりするのも良いでしょう。

　また、習い事を始めるのも一つの方法です。例えば、陶芸教室で新しいスキルを学んだり、フィットネスクラスで体を動かしたりすることが、ストレス解消に役立ちます。自分にとって、ベストな方法を見つけて、日々のストレスを少しずつ解消していきましょう。

4.日々のちょっとした工夫で自分の時間を捻出

　日々のちょっとした工夫で、自分の時間を捻出することもできます。例えば、市販のお惣菜や冷凍食品を活用して夕食準備の時間を短縮し、その分の時間を自分のリラックスタイムにあてることができます。また、買い物の帰りにお気に入りのカフェに立ち寄り、美味しいコーヒーを飲みながらホッと一息つくのも良い方法です。

　こうした工夫で、子どものことを一時的に忘れ、自分だけの時間を楽しむ瞬間を作りましょう。

5.ストレスとうまく付き合う方法を見つける

　ストレスを完全になくすことは難しいかもしれませんが、うまくつきあう方法を見つけることは可能です。例えば、毎晩寝る前に5分間の深呼吸や瞑想を行うことで、日々の緊張をほぐすことができます。また、週に一度は友人とリラックスしたおしゃべりの時間を設けることで、気持ちをリフレッシュさせることができます。

　こうした小さな工夫を積み重ねることで、毎日少しずつストレスを解消し、心の安定を保つことができます。ストレスを完全になくすのは現実的に難しいですが、自分に合った方法でうまくつきあいながら、心と体の健康を保ちつつ子育てを続けていきましょう。

最後に
　この記事が、発達障害の子どもを持つ親御さんにとって少しでも役立つことを願っています。日々のストレスと上手につきあいながら、親御さん自身の健康を大切にしてくださいね。