子育てエッセイ : 日曜日の昼食当番 4 カボチャ丸ごと1個チーズフォンデュ作りに挑戦

僕が1番好きな食べ物はチーズだ。
だから夕食でチーズフォンデュが出て来ると今でも嬉しい。

娘たちは、カボチャ丸ごと1個チーズフォンデュが大好きだった。
僕もカボチャは大好きなので、カボチャの季節になると、このカボチャ1個丸ごとチーズフォンデュが夕食に出て来ると嬉しかった。

日曜日の昼食当番の前日の土曜日の夕食のメニューは、このカボチャ丸ごと1個チーズフォンデュだったのだが、魚市場で働いている親切の人が遊びに来て、お土産にマグロのお刺し身を持って来てくれたため、マグロ定食に変更になってしまった。
そこで僕が日曜日の昼食に作ることになった。

カボチャ丸ごと1個チーズフォンデュとは、
カボチャを切らずに上の部分を少し平らに切り、
スプーンで種を取り除き、そのまま熱を通して食べられる状態にした物を器にして、カボチャの空洞の部分に溶けたチーズを流し込んだ物だ。

圧力鍋を使うとカボチャにヒビが入ってしまい、器として使えなくなってしまう。蒸し器で蒸す方法もあるが、奥さんが考案した炊飯器で炊く方法で作ることにした。

AM10時に作業スタート。
カボチャの上の部分を少し平らに切り、柄の長い
スプーンを使って丁寧に種を取り除いた。
余りカボチャ本体に負担がかからないようにした。
出来上がったカボチャの器を炊飯器に入れスイッチを入れた。
無事ヒビのないカボチャの器が出来上がるのを願いつつ、ウインナーとブロッコリーをボイルして、
パンを適度な大きさにカットした。
その後、チーズフォンデュ用にチーズを溶かした。
娘たちが食べるのでワインは隠し味程度に少しだけ入れた。
炊飯器に入れたカボチャの器が炊き上がった。
恐る恐る取り出しトレーの上にのせた。外観チェックしたがヒビはなかった。安堵のため息が出た。
溶かしたチーズをカボチャの器に流し込んで完成した。

娘たちはパンやウインナーやブロッコリーにチーズをつけて食べ始めた。
このカボチャ丸ごと1個チーズフォンデュは最初の内は普通のチーズフォンデュなのだが、食べている内にカボチャが溶け出して来て少し甘いチーズフォンデュになる。
娘たちはこれが大好きで楽しみにしていた。
チーズフォンデュを食べ終わると、娘たちと一緒に
器にしていたカボチャを壊し、カボチャの器を食べ始めた。ただ炊飯器で炊いただけのカボチャなのだが、何故かこれが凄く美味しかった。
小さめのカボチャにしたのだが、娘たちも僕もお腹がいっぱいになった。

少し間をおいて、茹でて冷やした白玉を小さなガラスの器の下に敷き、その上にバニラのアイスクリームをのせ、更にその上に、奥さんが作った焼きリンゴのスライスをのせ、奥さんが作ったリンゴのジャムをかけた物を3つ作りデザートにした。

この時は、娘たちと本当にカボチャを食べたという感じがした。
カボチャ丸ごと1個チーズフォンデュは、今でも娘たちの大好きな料理のひとつだ。

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