産院で再び出会ったおふくろの味 #23新潟県「車麩の落とし卵煮」
栄養士さんのアドバイス付きレシピとともに、
ご当地料理を楽しむ「お家で作る!ご当地の味★栄養士おすすめ料理」。
第23弾は、新潟県!
今回は車輪のようなかたちの「車麩」を使った郷土料理をご紹介します。
こんにちは。グリーンハウスnote編集部のよっちです。
今回は、管理栄養士の馬場先 麻紀さんに、「車麩の落とし卵煮」のレシピとそれにまつわる栄養のお話を伺いました!
【プロフィール】
馬場先 麻紀 ばばさき あき
新卒採用にて入社し、茨城県にある大手建設機械メーカーの社員食堂で管理栄養士として勤務。お客様とコミュニケーションを図りながら、イベントメニューの考案など、喜ばれる食堂づくりに日々励んでいます。また食堂での業務と並行して、特定保健指導などの健康サポートに関する業務を行っています。子育てと仕事の両立に毎日悩みながらですが、これからも新しいことにチャレンジしていきたいです!
今回のレシピを紹介しようと思った理由を教えてください。
新潟はおいしいものがたくさんあります!鮭を使った郷土料理などもご紹介したかったのですが、今回は新潟で良く食べられている車麩を使った料理をご紹介したいと思いました。
子どもがいるのですが、里帰り出産時に産院で「車麩の落とし卵煮」が食事に出てきたんです。産院で思い出のお袋の味に出会うとは思いがけず、印象に残っています。
母の作る料理では、車麩はみそ汁や、煮しめにもいつも入っており良く食べていました。麩の味が味噌汁にも移っておいしいんです!
◇「車麩の落とし卵煮」レシピ
>>調理ポイント
水に戻すと車麩の穴が小さくなるので、麩の真ん中からはみ出ないように卵をそっと落とします。車麩の戻し方ですが、車麩の“層”になっている部分を触ってみて柔らかくなったタイミングで水からあげるのがコツです!
「車麩の落とし卵煮」
車麩にだし汁がじゅわーっとしみておいしいですよ。メインにも副菜にもなれるメニューです。
◇作ってみた!車麩のアレンジメニュー
「車麩の角煮風」
車麩は“代替肉”としての利用が注目されています。
私の家では「宮村食品の車麩」になじみがありよく使用していましたが、茨城でも別メーカーの車麩を見つけたので、やってみました!!
「車麩のフレンチトースト」
スイーツにも変身!!
お肉やパンより少し物足りなさはあるものの、お麩の可能性を感じました!
そのほか、車麩はうどんなどの小麦粉代わりに離乳食にも使っていました。くたくたにゆでてペースト状にしやすいのでおすすめですよ。
車麩は、タンパク質、ナトリウム、カルシウム、鉄、亜鉛といったミネラルが豊富です。
◇完全栄養食品と呼ばれる「たまご」
卵が完全栄養食品と呼ばれているのは、良質なたんぱく質や脂質をはじめ、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素をバランスよく含んでいることが理由です。ただし、卵には食物繊維とビタミンCは含まれていないので、今回の「車麩の落とし卵煮」のように野菜と組み合わせて食べるとさらに栄養価がアップします!
さらに、卵に含まれるたんぱく質が「良質」といわれる理由は、「アミノ酸スコア」が100だからなんです。
◇アミノ酸スコアとは?
アミノ酸スコアとは、食品中のたんぱく質に「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかを数字で表した指標です。私たちの体を構成するアミノ酸は20種類。そのうち体内で作り出せない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。必須アミノ酸はさまざまな食品に含まれますが、9種類のうち一番少ないアミノ酸に合わせて体内へ吸収されるため、アミノ酸スコアの高い食品を取ることが大事です。
また、卵は加熱しても栄養価は変わりません。卵の加熱具合は、消化機能が低下している方には半熟で食べるのがおすすめです。体に負担をかけずに栄養を吸収できます。
◇最後に、この記事を読んでくださっている皆さまへ一言お願いします!
主役としては登場する機会の少ない「麩」を紹介させていただきました。
今回のインタビューで、私も改めて麩の可能性に気付かされました。
車麩ではなくても、スーパーで麩の売り場を見かけた際は、皆さんも普段の食事にぜひ取り入れてみてください♪新潟県のメーカーがイチオシです。
過去にご紹介した新潟県のご当地メニューはこちら!
他にもたくさんレシピや運動情報など掲載しています。
ぜひ日々の健康維持のヒントに、見てみてください!
次回のご当地料理もお楽しみに!
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