【紅白歌合戦2024】人類文化の終焉に立ち会う。
まずはとりあえず、
2024年の紅白出場歌手の一人「tuki.」という方について調べてみた。
16才とのことだ。
全てが想像の範疇に収まり、
何一つ新しいものの無い人工的でキッチュな「プロダクト」であった。
え?16才なんだから、もう少し新しいもの無いの?
と思ったが、無いみたい。
今の16才って辛そうだなあ。
基本的に16才は辛いのがデフォルトだが、
「衰退的な辛さ」をこの方の音楽から感じる。
例えば「女性シンガーソングライター」という括りならば、
川本真琴やaikoや宇多田ヒカルの様な「一夜にして世界が変わる」衝撃を期待してしまうのは避けようが無いので許していただきたい。
上記面々より数段落ちるが、
MISIAとか椎名林檎とかですら現在の尺度からしたら大したインパクトである。
一方、
16才で既にこんなドン詰まりかあ、、、
もう本当に人類文化は終わったんだな、、、
と実感せざるを得ない。
なんか最近、外に出るのもめんどくさいのも、
世の中が薄く、安っぽく、冷え切っているからだろう。
何のエキサイトメントもストリートに転がっていない。
皆んなスマートフォンに幽閉されているのだが、
生まれた時から幽閉されている方々はある意味で幸せかもしれな、逆説的に。
まるで『マトリックス』(1999年. ウォシャウスキー兄弟監督)だ。
では、
一体どのくらい人類文化が衰退したのか、調べてみた。
【1996年】の紅白歌合戦のメンバーである。
ジュディマリ、小沢健二、SMAP、ドリカム、吉幾三、ラッツ&スター、都はるみ、郷ひろみ、松田聖子、米米クラブ、シャ乱Q、和田アキ子、石川さゆり、坂本冬美、小林旭!!!、サブちゃん!!!五木ひろし、森進一、安室奈美恵!!!、globe、、、and more…
流石はJ-POP全盛期の黄金の90年代、途轍もないメンバーである。
調子が出てきたので【1986年】も調べてみた。
ジュリー!!!!明菜~!!!!加山雄三!!!村田英雄!!!!!島倉千代子~~~!!!!チーター!!!キョンキョン~!!!!テレサテン!!!!
もはやギリシャ神話である。
さて、
筒井康隆先生の短編小説『昔はよかったなあ』をご存知だろうか?
古今東西、時代も場所もメチャクチャにシャッフルして「昔はだなあ!」と大ボラを吹くお話なのだが、
上記の1996年の紅白は、
「ジュディマリとSMAPと小林旭とドリカムと安室ちゃんが同じステージに上がってだなあ、、」
と、まるで「大ボラみたいなお話」なのである。
「さらにだなあ、1994年の紅白なんかhide様が居るX JAPANが『Rusty Nail』演ったんだぞお!!!」
「おじさん、ウソでしょ!笑、んなことあるわけ無いじゃん!」
「…まあ、そうだよね…」
完。