生きにくさって溺れて息できない感覚に似ている。
物心ついた時から何があっても無くても毎日水の中で溺れている感覚がある。
意識しないと呼吸が浅くて頭に酸素が渡っていかない感覚がある。
人の目が怖くて体育の時間みんなで
運動会の練習をするのが怖くて
上手く出来るだろうか?
自分が足を引っ張ったらどうしよう!
と考えると余計緊張して指示をする人の声が遠くなってしまいには聞こえなくなる。
体が動かなくなって、冷や汗で炎天下の中にいても寒くなる。
誰も自分に期待していないという意識を持って
どんなことも場数を踏めば慣れるから
という世間の声を信じて何十年も体を壊すまで
色んな事に挑戦した。
それを続けていくうちに少しはマシになったと
思っていたけれどそうでもなかった。
今までの症状の代わりに嘔吐や下痢が止まらなくなって高熱が出るようになる。
友人や知人に相談しても
「甘え」
家族に相談しても
「あなたは強いから自分のことは
自分で解決できる。でも私たちは違う。強いあなたの仕事
は私たちの生活を守ること」
とうとう医師に相談しても
「発達障害でも、精神疾患でもない。
ただ繊細な気質なだけ。体力をつけて恋愛して異性と行為をしたらホルモンが安定する。若い女はみんなそう」
すごいメンタルクリニックてそんなこと言うんだ。と思った。
何軒か梯子したけれど、言い回しが違うだけ。
確かに言われた事には傷ついたけれど、専門家が口を揃えて言うのだから恋愛もそう言うこともやってみる。
価値はあるのかと思い、婚活と称して4年やってみた。
残念ながら、上手くはいかなかった。
相手にも失礼だったと思う。
たくさん傷ついて傷つけた。
今ならわかるけれど、人を愛することができるのは気持ちの余裕やその他諸々言葉では言い表せないほどの感情がいる。
治療と称してそんなことしたって意味がない。
心はそんなに単純じゃないのだ。
生きることが苦しい。
なんの罰ゲームなんだろう?
私は相当前世で悪い事をしたんだろうな。
きっとそんな事ないと思うけれど
自分が誰かを救ってもその人が感謝の言葉を並べても、自分が手を差し伸べたらはたき落とされるだと確信してしまう人生だった。
誰にも助けてもらえないなら、その人が命に関わる緊急な状態でない以外は救わなくてがいいのではと思った。
これ以上、食べれずに痩せたら死ぬと言われるぐらい追い込まれても家族は私を
「カブトムシ」
と言ってネタにした。
こっそり色々調べて食べられそうなものを
用意してくれる家族もいたけれど、2、3回で飽きたようでいつも通り皆、家事もせず給料で遊び呆けていた。
そんな人に救いの手をホイホイ差し出したら、ドラマによくいる、お金を無心しに来る親族になるんじゃ。
そうなったら末路は悲惨だと感じるようになった。
この人生が罰ゲームだろうと関係ない。
生きるのが辛くて何度も死にかけたけれど
生かされている。
自殺未遂をしたこともあったけれど生きている。
だったら寿命を迎えるまで生きるしかないのか。
それが役目だというのなら生きにくさの負担を軽く
することだって許されるはずだと思った。
だったら私は人に極力迷惑をかけないけれど
バカで最低でクズな人1人救えない人間になる事にした。
元々頭はよろしくないけれどそうやって振る舞うことでアテにして近寄ってきた人間はもう近づいてこなくなった。
緊張しすぎる生きづらさは根本的な解決は見出せていない。
今出来る事は働き方を変えて心の負担を減らすこと。
今の職場は頭より、効率を重視する仕事。
作業内容を理解するのは難しくはないけれど、
体がなれて自然に動けるまでがかなりしんどい。
閑散期でも、出勤した人間は時間制限の中で人件費を最小限にして利益を出さないといけない。
その役割を担う現場監督の顔は厳しい。
作業が遅かったり、少しのミスにも強い口調で注意してくる。
同じ地域内の従業員なので。月に2回ほど同じ顔の人達と遭遇する。
しかしその場限りに近い関係。
私生活のことは一切聞かない、話さない。
がこの業界の暗黙のルールになっている傾向がある。
新人の私は毎回初見の現場が多く、仕事案内の表示も人手不足なのか情報はチグハグだ。
場数を踏むと、はじめての場所でもすらっと現場に行けて合流できるらしいが、私にまだそのスキルはない。
上手く辿り着けるか?
集合場所はわかりやすいか。
迷わないか。
意味のない不安で出勤日はいつも現場に着くまで油汗を出しながら駅のトイレで吐いている。
到着すると大抵嘔吐は治るし、発熱は今の職場ではまだ無い。
上司の声もちゃんと聞こえている。
これからいつもの症状が出てくる事もあるかもしれないけれど今までの職場より症状は軽い気がしている。
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この先どれだけ生きないといけないかわからないけれど生かされている事に感謝して自分なりの生きやすい人生が見つかるといいなと思います。
よく迷子になったり、行き詰まったり、頭の中がぐちゃぐちゃになって動けない時もあるけれど。
きっと世の中には私と同じように苦しんでいる人がいるんじゃないかと思い、今回文字にしてみました。
本当は心の奥底にしまっておこうと何度も思いましたが、誰かの心がもし軽くなったらいいなと思い公開する事にしました。
頑張る、挑戦する。
世間では前向きで大切な当たり前のことと捉えがちですが、多分継続してがんばれていることがある人は違和感なく、合ったやり方に出会っているからなんだと私は思います。
逆に違和感を抱えたまま挑戦して、体や心を壊しながら頑張っているのは、完全に合っていないんだなと思います。
きっとそれはサイズの合わない蓋で瓶を無理やり閉めるのと一緒。
力任せに締めようとすれば、力加減で瓶は割れてしまう。
まだまだ模索中で捜索中の私がご立派なことは言えませんが、皆さんにも自分の瓶にピッタリ合う、取り外し可能な蓋が見つかりますように。
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