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個別と集団:個別支援のスペシャリスト、言語聴覚士の思う集団の力


他者と交わることで自分のことがよくわかってくるー。

 自分はそういうことは苦手、あの人よくできるね。え、でもこれは自分の方が慣れてるのかも、うまいかも。
 あの人はあの界隈に詳しいのか、でも推しの生きてる業界のことなら自分に任せて。

 自他の区別を上手につけていくことは、発達凸凹さんにとっては幼児の頃からなかなかの難問。

 他者を知るにはまず自分を知ることから
 日々の私の個別セッション・個別支援でも自己の内面を少しずつ掘り下げていく“自分への旅”をしてもらっています、密かに(笑)。そんな自己発見の機会は集団の中の方がより見つかりやすいのかもしれません。

 また、チームで何かをやり遂げる時に生まれる高揚感・達成感・充足感を味わう、そんな中で生まれる帰属意識・安心感、他者の中でそれなりに調和してやっていけるコツというのを身に付ける、ということもあるでしょう。

 

人に上手に頼るコツー、得意な面で参加できるー

 上手に手助けしてもらうこと(お願い事の内容、タイミング、頼み方)や得意なこと・できることで役割・係をこなす経験(=強みを生かした参加の仕方)が身に付けばしめたもの!

 

関わりの工夫ー


 枠組みの決まっていない自由遊びの時間や休み時間(名古屋市では放課といいます。神奈川県出身だった私ははじめビックリ!!今は慣れ慣れ(笑))では他児さんと関わることはハードルが高い発達凸凹さんも、本人が分かり易いルールの中でなら割と上手に遊びに参加できてよい体験が積めるということもあります。

 

負けを嫌がり過ぎるお子さんもー

 自分としてではなくチーム(集団)としての負けなら、そして1回のみではなく2回戦、3回戦もあるとわかっていれば負けを受け入れられる場合もあるようです(平川久美子「発達教育」2025年)。さらに他児さんの負けた時の様子を見て、負けはそんなに怖がらなくてもいいものなんだと少しずつ学んでいけることもあります。

 

声高にインクルーシブ教育と言わなくてもー

 「ある年、なかなか思うように自分の行動をコントロールすることができない子がいました。しかし、年度の途中から周りの子が『その子は苦手なことがあるけれど、実はよく頑張っている』と、その子の味方になってくれるようになりました」(多賀一郎・南惠介「間違いだらけのインクルーシブ教育」2021年)。
 先生がそのお子さんのことを好意的に見ていることを態度で示していると、周りの子達にもその子を認め応援する気持ちが育っていくようです。そしてそれは園でも学校でも同じようです。

あんな子もいる、こんな子もいる。

 

個別支援は素地づくりー

 私は個別セッション・個別支援でお子さんたちが他者からの刺激を上手に受け入れ成長できるための素地を耕し作ることに心血注いでいます(笑)。
そして、進めていくのは、ゆっくりゆっくり。お子さんのペースで。

押し引きしながら大人1人との個別
 ↓
大人2,3人とのやり取り
 ↓
介入するアシスト大人付き他児1人とのやり取り
 ↓
アシスト大人付き子ども小集団でのやり取り
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子ども集団での活動

 

所属する集団=居場所(サードプレイス)は本当はいつもいつも同年齢他児さんのところじゃなくてもいいー

 おじさん、おばさん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、年下の子、あかちゃん、おじいさん、おばあさんがいたり、ボランティアやお手伝いの場だったり、習い事、おたくのオフ会だったり。
 その子その子が成長していく中で折々に安心できる居心地のいい居場所がいつもありますように。そう願って送り出しています。




  《言語ポット・めろり》とは…
きた道をめくりながら振り返れば
心地よいメモリー(思い出)も確かにそこにあり、
気持ちのよいメロディーが通底し巡るような、
そんな日々を親子さんがどうか過ごせますように。
そのために、言葉の力がたまっているポット。そんなことを考えながらセッションにのぞんでいます。  
それなので、ここの名前は言語ポット・めろり🌷


【言語ポット・めろり】
 🔶個別相談( 2歳~高3のお子さんの親御さん)
 🔶個別学び支援コース( 年長~高3:教科学習を行いながら言語運用力が醸成されていくプログラムを個別に立案 。 60分/1コマ 月2回~ お待ちしてます♪︎ ) 
 ※診断・手帳の有無は問いません。
名古屋市天白区にて開室中。自治体・民間での言語発達支援、保護者相談、研修講師やケース・アドバイザリングにも奔走。  

❇️お問合せ・お申込み❇️     gengo.pot.merori@gmail.com

🍈 プロフィールのリンクから~インスタも ♪︎


~発達凸凹っこむけ個別支援・相談サロン~





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