「怒り」を無駄にしない方法を学んだ話
このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。
それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーを紹介します。
【梁本彩夏のプロフィール】
大阪府大阪市出身。同志社大学大学院に通学。女性の権利などに関心がある。
Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください。
彩乃さん(ジェンカレ代表)がされている選択的夫婦別姓に関する活動に関心があって、ネットストーカーのような状態でした。それ以外の発信も共感することが多く、実際に彩乃さんのお話を聞いてみたいと思っていました。
また、当時所属していた大学ではジェンダーについて学ぶ機会が少なかったので、専門家から真剣に学びたいなと思っていたところでジェンカレが開講されると知り、応募しました。
Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください。
横の繋がりができたこと。同世代でジェンダー平等に向けて活動している人がこんなにいて、私が抱いている問題意識以外にもこんな角度から、いろんな問題に向き合っている人がいるんだな、と知れたのが1番の収穫でした。
またメンタリングを担当していただいたメンターさんとはなんと現在同じ大学に在籍しており、今でもよく声をかけていただいています。人生についても相談できる、心強い友人のように相談できる方との出会いもありました。
関西在住ということで、あまり集まりには参加できていませんが、オンラインでのイベントも多く、修了した今でも話す機会があって、まさにサードプレイスだな、と感じています。
Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください。
本当に全部の講義がおもしろかったのですが、中でも大崎麻子さんの講義は、より広い視野でジェンダーについて考える機会になりました。国連でのご経験や、海外の大学院での学びなど、貴重な経験についてお話ししていただいたことを今でもよく覚えています。
他にも、三浦まりさんや山口のり子さんの講義など、今の大学院での学びに繋がっていることも非常に多いです。
Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください。なぜそのMAPにしたのかも教えてください。
父が在日コリアンであること、また在日コリアンが多い地域に住んでいることから、定住外国人が地方自治に参加するためにはどのようなプロセスが必要かについて考えていました。実際にヘイトスピーチ禁止条例導入に尽力した議員の方にコンタクトを取り、みんじゅうさんの活動を紹介していただきました。
はじめて母が投票するのについていったときに言われた「あなたの一票には父の分も含まれているよ」という言葉に向き合い、意味を考えた時間でした。小学生の頃にその言葉をかけられ、当時はあまり深く考えていませんでしたが、改めて自身のルーツに向き合うきっかけになりました。
Q5.ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていることや何か(自分の生活などで)変わったことがあれば教えてください。
今は軍隊と性暴力について研究しています。MAPと直接は関係しませんが、この先慰安婦についても考えてみたいと思っています。
ジェンカレに参加したことで、自身のルーツについて考える時間も増え、常にその視点を持って考える癖がついたと思います。
Q6.あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください。
私は毎日のように「なんでこんなクソみたいな社会で、女性やマイノリティが不平等な経験をするんだ」と怒っています。その怒りが推進力になるタイプではありますが、ジェンカレでの学びを通して、怒りを言語化し、その問題を共有する力が身についたと思います。
たった13回ほどの講義ですが、毎回の講義が濃く、論理と言葉を武器として手に入れられる場です。せっかく怒るなら、ぜひ力を身につけましょう。そのための場として、ジェンカレが役立つと思います。
3期目ゼミ生・聴講生募集中
現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。https://gencollege.org/
また、ご参加に際し、以下の日程で説明会を開催します。
【オンライン説明会】
・8月11日(日)10:00-11:00, 質疑応答11:00〜(退出可能)
・8月11日(日)20:00-21:00, 質疑応答21:00〜(退出可能)
説明会申込フォーム:https://forms.gle/mT9gcuPF2cARozb67
ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる
・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6
・応募締め切り:8月18日(日)23時59分まで
■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)
特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!