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「時間」の本質....「過去」「現在」「未来」について


我々が認識している「時間」とはなんだろうか?

「龍の視点」から見ると「時間の流れ」も一つのエネルギーの流れであると考えるが、果たしてそれはどのようなものなのだろうか?

「時間」は目で見えないし、音として聞くこともできず、触ることもできない。
つまり、我々の感覚器官は「時間」を感じ取ることはできない。

しかしながら、私たちは「時間」を認識している。

陽が昇り、陽が沈み、夜が来て、朝が来る…1日の始まりと終わり。
春から、夏、秋から、冬… 四季の移ろい。

川が流れる様子、波がさざめく様子、人の一生….確かにこれらを感じることで、あたかも「時間」が流れていくと我々は捉えている。

電車のダイヤ、テレビや映画のストーリー展開。

始まりのあるものは「時間」の経過とともに終わりを迎える。

それはむしろ「時間」ではなく、私たちの「意識の流れ」なのではないのだろうか?

つまり、時間とは現実を認識していくプロセスであり、「未来」という計画が、「現在」という体験を生み出し「過去」という記憶につながる「意識の流れ」が「時間」と言う概念を生み出しているに過ぎない。


「過去」とは何か

「過去」は「意識の流れ」上の「結果」であり「評価」を伴うものである。そして、人々の「記憶」や「記録」として存在しているもののが、すでに終わったことなので物理的な体験を伴うことができない

1.「 過去」は「結果」である

「過去」とは、「現在」という瞬間における「行動」の「結果」生じる。

私たちは物事を体験し、それを認識して「評価」し、その上で「記憶」として保存している。

この一連のプロセスが、我々の意識に「時間」の流れを生み出している。

「過去」は体験を通して、私たちの主観的な解釈や価値観によって形づくられた「結果」として存在している。

2. 「過去」には「評価」が伴う

「過去」は単なる出来事の羅列ではなく、私たちがその出来事にどのような感情や意味を感じたかという評価を伴っている。

この評価のプロセスは、人間の認知の本質的な部分だ。

同じ出来事でも、ある人にとっては成功の象徴であり、別の人にとっては失敗の記憶として認識されることがある。

例えば、テストの点数が合格点ギリギリでラッキーと思う人もいれば、満点を取れなかったことにがっかりする人もいる。

この違いは、各個人の持つ評価軸によるもので、その人の価値観によって生じる主観的なものだ。

すべての体験は、感情を伴う評価によって意味付けられ「過去」の記憶として保存されていく

3. 「記憶」や「記録」としての存在

「過去」は「記憶」や「記録」として存在しているが、物理的には再現不可能であり、私たちが直接体験することはできない。

「記憶」は脳内に保存された主観的な情報であり、「記録」は客観的に保存された事実だ。

しかし、どちらも完全ではなく、時に不完全で主観的な価値判断を伴う。

たとえば、ヒットラーは当時のドイツ経済を復活させた英雄と崇拝された時期もあれば、第二次世界大戦後は人種差別による大量虐殺を行った極悪人として記録されている。

ある出来事の「記録」が「事実」として保存されていても、それを見る人の解釈や背景知識によって、その「記録」が伝える「意味」は異なる。

4. 「過去」は実態として存在しない

「過去」はすでに物理的に存在しないので、体験することは不可能だ。

私たちが「過去」を再現しようとしても、それはあくまで記憶や記録に基づく想像や再構築に過ぎない。

たとえば、思い出の写真を見ることはできるが、その瞬間に感じた匂いや温度、感情といった身体感覚を完全に再現することはできない。

つまり、「過去」とはその人の体験や学習によって集積された価値判断の基準となるデータベースある


「未来」とは何か

「未来」は「意識の流れ」におけるいく通りもの「可能性」である。
「夢」「目標」「計画」と言った思考や空想上の産物であり、実態を持たず物理的に体験することはできない。

1. 「未来」は「可能性」である

「未来」は、現時点で確定したものではなく、私たちの思考や行動によって変化する「可能性」の総称である。

これを「意識の流れ」として捉えると、「未来」は無限に存在するパラレルワールドであり、どの世界に進むかは私たちがどのような「行動」を「選択」したかによって決まる。

たとえば、ある「未来」の目標を達成するために「一生懸命努力をする」という「選択」と、「努力しないで怠惰に過ごす」という「選択」では全く異なる「結果」をもたらす。

この分岐を選択するのは他でもない「今の意識」であり、「現在」の思考や行動が決定権を持っている。


2. 「未来」は「夢」「目標」「計画」といった思考や空想の総称

「未来」とは、まだ現実化していない「思考」や「アイデア」の総称で、実際には私たちの頭の中に存在するファンタジーに過ぎない。

たとえば、夢や目標を描くとき、私たちは頭の中でそのイメージを想像し、それに向かう計画を立てる。

どんな「夢」や「目標」でも、思いついたときはただの空想上の産物でしかない

その実現性を上げていくための「選択」を繰り返すことを努力といい、少しずつ現実に向けていくプロセスを我々は日々営んでいる。



3. 「未来」は存在していない

「未来」とは、物理的な体験を伴わないイメージである。

たとえば、「来年の旅行を楽しみにしている」と言っても、その旅行はまだ「現実」には存在せず、思考や想像の中で描かれたイメージに過ぎない。

「未来」とは「今の自分」が行う思考であり、身体感覚を使って物理的に体験することはできない。


4. 「未来」と「可能性」の関係

「未来」は、固定された一本道ではなく、無限の可能性を秘めた「開かれた領域」である。

その可能性は、私たちの選択、意識の向け方、外部環境など、複数の要素が相互作用することで「現実」のものになる。

だからこそ我々は望んだ「未来」が現実になるように最大限の努力をするのだ。

たとえば、選択肢の中からどれを選ぶかによって、パラレルワールドのように異なる「未来」が一つの出来事として現実となる。

例えば「新しいスキルを学ぶ」という選択をした「未来」と、「学ばない」選択をした「未来」は全く異なる結果を生む。

何もしないという選択は「未来」の可能性を一つ一つ失っていくようなものだ。

「未来」は私たちの自由意志によって無限の「可能性」が広がる領域であり、「現在」の行動や思考によって一つの出来事として現実化されていくのだ。


4. 「未来」の創造:意識と行動の重要性

「未来」は、ただ空想するだけでは実現しない。

思考やイメージが行動に移されることで、初めて可能性が現実化する。

この意味で、「未来」とは「今の延長線上にある目的地」であり、私たちが「現在」何をすべきかという指標になる。

選択肢の中からどれを選ぶかによって、パラレルワールドのように異なる「未来」が一つの出来事として現実となる。

例えば「新しいスキルを学ぶ」という選択をした「未来」と、「学ばない」選択をした「未来」は全く異なる結果を生む。

何もしないという選択は「未来」の可能性を一つ一つ失っていくようなものだ。

ポジティブな「未来」を想像し、その実現に向けた行動を起こすことは、私たちが人生をより良いものにするための重要なプロセスだ。

逆に、ネガティブな思考や無行動は、可能性を縮小させ、望まない人生を歩む原因となってしまう。

「過去」の経験をもとに、「未来」の可能性を予測し、「現在」の行動の指針を作る。

このプロセスが改善や改革としてうまく機能したときに、「時間」というエネルギーの循環が生まれる。


「現在」とは何か

「現在」は、唯一物理的な体験ができる瞬間である。
そしてその瞬間は「未来」と「過去」を結ぶ「選択」の瞬間でもある。

この「選択の連続性」こそが「過去」「現在」「未来」という「意識の流れ」を作り出し、「時間」という概念を作り出している。

1. 「現在」は物理的な「体験」である

「現在」とは、私たちが物理的に体験し、行動することができる唯一の瞬間だ。

つまり、「未来」はまだ訪れていない想像上の産物で、「過去」はすでに終わった出来事として記憶の中にしか存在しない、我々が触ったり行動したり実際に肉体を通して体験できるのは「現在」だけなのだ。

つまり「時間」の流れの中で、身体感覚を通して物理的な影響を環境に与えることができる、「意識」の流れが「現在」という瞬間なのだ。


2. 「現在」は「未来」と「過去」を結ぶ「選択」の瞬間

「現在」は、「未来」の可能性をどの方向に進むかを選択する分岐点。

この瞬間に選択される行動が、「未来」を形作ると同時に、それが記憶となって「過去」として保存される。

この意味で、「現在」は「未来」と「過去」を繋ぐ重要な接点だ。

たとえば、仕事をするか、休むかという選択をする瞬間がある。

その選択によって、「未来」の成果や結果が変化し、その後には「過去」の自分の評価という形で記憶として残る。

「現在」は常にそのような選択の連続であり、「未来」の可能性を具現化し、「過去」の記憶を形作る役割を担っている。


3. 「現在」は「選択」の連続性である

人間の意識は、「過去」を振り返り、「未来」を想像しながら「現在」における選択を行っている。

この選択が次々と積み重なることで、私たちは時間を「流れ」として認識している。

言い換えれば、「時間」という概念は、選択の積み重ねによって生まれるものだ。

たとえば、ある人が「健康的な未来」を望むならば、現在の選択として「運動をする」「食事に気をつける」といった行動を選ぶはずだし、「誰よりも成功したいといった未来」を望むのであれば、「誰よりも努力する」といった行動を選択するはずだ。

そして、その選択の積み重ねが、「未来」の結果を生み出す。

この過程こそが「意識の流れ」であり、「過去」「現在」「未来」という時間の連続性を作り出している


4.「現在」は 「時間」という概念を作り出す心理的なプロセス

「時間」という概念は、人間の意識によって認識される主観的な体験である。

「過去」「現在」「未来」という3部構成で「時間」を考えるのは、脳がそのように情報を整理し、認識しているからだ。

「現在」における選択や行動は、「未来」の可能性を現実に変えるプロセスであり、その結果が「過去」として蓄積されるというのが「時間」の流れだ。

このあなたが今「現在」体験している「意識」の流れこそが、「時間」の流れとして認知される心理的プロセスなのだ。


5. 「現在」の重要性:意識と行動の中心点

「現在」は、私たちが「未来」を創造し、「過去」を更新することができる唯一のチャンスだ。

この瞬間に意識を向け、選択を大切にすることで、人生の可能性を最大限に引き出すことができる。

逆に、「現在」を無駄に過ごしてしまうと、「未来」の可能性が縮小され、「過去」の結果として記憶されるものも限定的になってしまう。

たとえば、困難な状況に直面しているとき、それを「挑戦して乗り越える」という「現在」の選択は、その状況を成長の機会に変える「未来」を生み出し、「過去」の成功体験としてその後の人生に大きな影響を与える。

この選択こそが、時間の流れをどのように感じ、どのように活用するかを大きく左右する「現在」の役割なのだ。


「時間」とは何か

1.「時間」の構造

「時間」とは、可能性である「未来」と、物質的な体験ができる「現在」と、その選択の結果として保存する記憶としての「過去」の3つのパートで構成されている。

「過去」「現在」「未来」はそれぞれ独立したものではなく、相互に影響を与え合っている。

2.「時間」の流れとは何か?

我々は、身体感覚を通じて物理的な体験を意識することができる。
意識は常に思考や行動をすることで「未来」を選択し、結果として「過去」の記憶を積み上げている。
この「選択の連続性」が時間の流れを形成している。

3.「時間」と人間の関係

「時間」はただ流れるものではなく、私たちが積極的に創り出し、体験することができるプロセスである。

私たちが「現在」に意識を集中し、より良い選択を行うことで、「未来」を望む形に創造し、「過去」の記憶を意味あるものに変えることができる。

「過去」は単なる時間の流れの一部ではなく、意識が体験を評価し、記憶や記録を通じて再構築したデータベースだ。

そして、「経験」として我々の「現在」や「未来」に大きな影響を与えている。

「未来」は受動的に待つものではない、私たち一人ひとりが「現在」の行動を通して積極的に創造していくものだ。

つまり我々は、より良い「未来」を作るために「過去」の経験を活かして、「現在」の行動を選択することで時間を作り上げているのだ。


「龍の視点」でみる「時間」のエネルギー

私たちが時間と呼ぶものは、五感を通して何を「意識」しているかという体験の連続性に他ならない。

「未来」の目標に向かって「現在」の選択を行う際に、「過去」の経験をリソースとして活かすことができれば、より良い結果を産み、その連続的な体験の蓄積が「未来」のアップデートにつながる。

この「過去」「現在」「未来」の循環が、人間が創り出す「時間」のエネルギーに他ならない。

私たちはより良い「未来」を構築するために、その時に考えられる最善の選択を「現在」に行っている。その結果としてその経験を評価し「過去」のデータベースに蓄積していく。

そして、「未来」をより良くするために、次のステップに進む時、その「過去」のデータベースを参考に、再び「現在」の行動を選択する。

この絶え間ない繰り返しが、「時間」のエネルギーとして、世界をヴァージョンアップしていくのだ。

「時間」という概念が、エネルギーに転換するということは、我々が「行動」を通して現実世界に影響を与えることに他ならない。

つまり、「行動」することで、我々の「時間」はエネルギーとして現実世界に還元されていくのだ。



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