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インドはヤバくない

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #6雨上がりの夜空に〜ダージリン〜

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #6雨上がりの夜空に〜ダージリン〜

数日間滞在したシリグリを離れ、山岳地帯にへばりつくダージリン(Darjeeling)へと北上する。調査のためという名目もありながら、内心は観光客気分に満ち満ちたワクワクに包まれていた。ダージリンは紅茶の産地として広く名が知れており、さらに高地に位置するから快適な気候が人気の避暑地でもあるという。なんでも、澄み渡ったヒマラヤ山脈(カンチェンジュンガと呼ばれる)を眺めることができるのだとか、、、
この

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #5 そこ、ゴミ捨て場じゃなくて住宅地です

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #5 そこ、ゴミ捨て場じゃなくて住宅地です

シリグリ地域に滞在しながら、色々な地域を訪れてみる。昨日は物乞いやストリートチルドレンが多く住まうNJP駅前エリアを調査したが、本日は少し色合いが異なる地域に向かっている。

今日の訪問先は2箇所。1つ目は地元の公立(政府系)学校で、2つ目は貧困地域に隣接したノンフォーマルスクールだ。貧困地域といっても、居住者は物乞いやストリートチルドレンではなく、収入が貧困ラインを下回るブルーワーカーたちだ。

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #4 トタン屋根の下で茶髪が光る。

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #4 トタン屋根の下で茶髪が光る。

インド西ベンガル シリグリで朝を迎える。
すっかり雨季に突入しており、夜は雷雨と大雨が降り注いでいた。道端のいたるところにできていた水溜まりやぬかるみを見出して理解した。おかげでそれほどの暑さを感じない。

この街もやはりインドらしく、人通りの喧騒は活気に満ちているものの、デリーとは大きく異なる点が1つ。

詐欺師が話しかけてこない!

わずか数日過ごしたデリーとアグラで、驚くほど多くのきな臭い声

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #3 インドのくびれ、西ベンガルシリグリへ上陸

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #3 インドのくびれ、西ベンガルシリグリへ上陸

インド3日目、首都デリーから目的地の西ベンガル州シリグリまで国内線でインド亜大陸を横断する。インドをよく訪れる人にとっても、シリグリはあまり聞きなれない地名だろう。

インドを短期間で堪能?しようとするバックパッカーは、とりあえずデリー・アーグラ・バラナシの定番コースを巡り、一通り「ヤバいインド」の体験を購入して日本への帰路につく。

しかし、こうしたヤバ旅言説のパラドックスとも言えようか。旅人の

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #2感覚をローカルにチューニングする

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #2感覚をローカルにチューニングする

昨日、デリーのホテルチェックイン時に、支配人から「ホテルで運転手と車を手配できるから、せっかくなら明日タージマハルに行ってみてはどうか」との提案を受けた。
またしても何も知らない俺は、車で片道4時間かかるともつゆ知らず。
「いいじゃん」観光客丸出しのノリで1つ返事し、日帰りアーグラへ向かうことになる。

翌朝5時、前日の夜中に吹き荒れていた剣幕な声やリキシャのクラクションが嘘のような静けさの中、日

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インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #1降り立ち

インドはヤバいのか?いや、ヤバくない #1降り立ち

好奇心あふれる若者ならば、誰しも一度は「インドに行ってみたい」と思い立ち、そして「まあいつか行ってみたいけど、、、」と多くは思い立った記憶を心の押し入れに片づけてしまう。

いつしか「インドってヤバい国なんでしょ」という小学生並みの感想で片付けられてしまう。

そして、バックパッカーはじめ訪問者も、
周囲に期待される「ヤバいインド」を
見ようとし、持ち帰る。
ヤバいインドの再生産だ。

俺はそうい

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