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編集部員の気まぐれレビュー

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学芸出版社の編集部員が、気になった本や映画、展覧会などを気まぐれにレビューします。「これを読め!観よ!」という作品の推薦、いつでもお待ちしております【毎週水曜日更新】
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#書評

『本は読めないものだから心配するな』

本を読むのが苦手である。
曲がりなりにも編集の仕事をしているにもかかわらずだ。

子どもの頃は図書館の本を読み漁るほどだったが、大学に入り、専門書を手に取ると、そういうわけにはいかなくなった。小説とは違ってすらすらと読めず、理解しないと先に進めないという強迫観念にかられた。
読み終えた本を入力すると「今月は何冊読みました、1日平均〇ページ」と教えてくれるアプリがあるが、専門書には向いていないと思う

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数学の魅力への扉を開く名作――『数の悪魔』

数学の魅力への扉を開く名作――『数の悪魔』

先日、物理学者のスティーブン・ホーキング博士が亡くなった。
僕は小学生のとき、ホーキング博士のことを知って、失礼ながら「この人はまだ生きているの?」と親に聞いた記憶がある。
「余命数年」とも言われた病気を抱えているというストーリーを知ってのことでもあったが、それ以上に、歴史に残るような科学者というのは「昔の人」で、同時代に生きている偉大な科学者というイメージがつかなかったからだと思う。

ホーキン

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