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ところで、恵方巻きって何?
2/1 恵方巻きを食べました。
節分の日は2/3のイメージだけれど、固定ではなく、立春の日の前日が定義。この立春の日は、太陽の位置で決まってる。うるう年で四年に一回調整しているけれど、地球の公転が365日よりちょっと長いのでずれちゃうらしい。とネットで見た。
なお、これを受けて私が2/1に食べたのは、土曜日の方が心に余裕があるからというサラリーマン的思想です。
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小さい頃から節分の日には恵方巻きを食べていたので、一人暮らしだった学生時代も、パートナーと暮らしだしてからも、ひとまず恵方巻きを食べていた(ただ好きだから行事にかこつけて贅沢している感は否めない)。そして今年も食べた。
我が家の恵方巻きは大体こんな感じ
・刺身、卵焼き、ツナマヨ、ひきわり納豆、きゅうり、大葉くらいの中から各人好きなものを好きなように入れる。
・1本目は今年の方角を向いて食べ終わるまで無言。
・そのあとはお喋りOK
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もし、「恵方巻きってなに?方角って何?これがルールなの?」と外国の方に聞かれたら、私はきっと「日本の古き良き行事だから〜詳しくはわからないけど美味しいよ!」という無責任な回答しかできないだろう。
いい機会なので調べてみることにした。
そもそも恵方巻き食べるってどういうイベント?
ズバリ…
ざっくりいうと、神様がいる方角を向いて、太巻きを丸かじりする縁担ぎイベント!これは「商売繁盛、幸せを一気にいただく」という縁起かつぎで、正月に行われていた「恵方参り」が形を変え、節分のしきたりとして復活したものと言われている。
恵方巻きの起源
恵方巻きの起源には諸説ある模様で、例えば…
・江戸時代末期から明治時代初期に、大阪の商人が商売繁盛の祈願のために始めたという説→長く忘れられていた?
・大阪の海苔問屋組合が行った海苔の販売促進キャンペーン
・広島県のとあるコンビニエンスストアの宣伝戦略
というところで、まあバレンタイン的な要素なのかなという印象です。
食べる方角はどうやって決まるの?
食べる方角はその年々によって変わるが、それは毎年、神様(歳徳神(としとくじん)」)がいる方角=恵方が変わっているから。
※歳徳神は、その年の福徳を司る神様で、別名「年神様」「正月様」とも呼ばれていて、集落ごとに祀られる歳神だそう。
恵方の方角は「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」の4方向しか基本なく、この4つと「十干(じっかん)/甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)」とを組み合わせることで決まる。
※十干とは古代中国の思想で作られたもの。
※
恵方巻きのルール
じゃあただ今年の方向を向いて太巻きを丸かじりすればいいのかというとそういうことではない。縁を担ぐにおいては色々とルールもあるようだった。
①中身は7種類
「七福神」に由来し、7種類の縁起の良い具材を巻くといいらしい!これでを作って食べることで、「福を巻き込む」→「体内に福を取り込む」という意味になるとのこと。具体的にこの7種類についてもお正月のおせち同様、縁担ぎの意味を込めて決まった具材があるようだった(参考資料参照)。ひとまず今後は7種類以上用意しておいて1本目は7種類を意識しようと思った。スーパーに売っている恵方巻きをみると、エビフライやらアボカドやら色々美味しそうだったので、具材のバリエーション豊かに作って楽しみたい。
②切らずに一本丸かじり
一気に食べることでその年の幸運を逃さないようにするため。また恵方巻きを切り分けることは「福や縁を切る」という意味が出るとのこと。
③願いごとをしながら黙々と無言で
私も無言で食べてはいたが、特に願いごとをすることはなかった。食べ初めは何か考えていたかもしれないが、欲張って中身を詰めすぎた恵方巻を作るので、目の前の恵方巻きをなんとか食べ切ることに精一杯で、気付けが無我夢中で恵方巻きを喰らう女と化している。確かに、神様へ捧げる行事なので、神社でお願いごとをするように、日本人的には何か願いごとをするのが自然なような気がした。
ここでも無言がいいのは、喋ってしまうと福を切る意味が出てくるからのようだ。
恵方巻きで美味しく楽しく幸せを願う
今年の我が家の恵方巻きは終了しているけれど、この知識を入れた上で来年以降の恵方巻きはもっとパワーアップできる予感でわくわくである。