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こんなに苦しいことは必要ない

4月17日、初めてのフルマラソン【かすみがうらマラソン】完走した感想です。

結果は自分の時計で4時間01分 
ただ距離のズレがあるのであわよくばギリでサブ4できてるかもしれません。
公式タイムは明日出るみたいです。

まあ1か月くらい前の30キロ走を無理したせいで股関節を痛め、その後まともに走れなかったことを考えると、完走できただけで良かったのかもしれません。

しかし、実のところ

【サブ4くらいはイケるだろう】

とか思っていた自分がいました正直なところ。
キロ5分20できざんで、3時間45から50分くらいは出せるはず、とか思ってました。甘かった。

34キロまでは5分20秒台でイケてましたが、35キロから失速。
その後はラップごとにどんどん失速し、最後は6分56秒まで落ちました。
最後の方なんかもうほとんど歩いてるのより遅いくらいです。

人生でこんなに辛いことが他にあるだろうか、というくらい苦しかったです。足が痛くて痛くて、まともに動かない。
35キロから42キロまではあと少しみたいに見えますけど、30キロ過ぎからの12キロはそれまでの30キロの138倍キツいです。時間的にも体感では30キロまでを5回繰り返すくらいの時間感覚になります。
死ぬほうが苦しくないんだろうな、と真面目に思います。
とっくに限界の苦しみが延々と続くのですから、ただただ地獄。


まあ多くのマラソン経験者はこれを経験しているんですが、ぶっちゃけこんなに苦しんで生きる必要は全くないと思います。自分でもなんでこんなことしてるのか理解不能。キモい。
でもまた走るんだろうなあ。だってまだまだ走れると思っちゃってるから。納得できないし、もっとやれないといけないと思うし。
本当の限界まで絞りきったにも関わらず。
ぜんぜん楽しくなかったのに、きっとまたやる。


にしても、本当にキツすぎてお世辞にも楽しかったとは言えない初マラソンでした。
自分の黒い部分というか、人間として汚いとこ、負の感情、どす黒い醜いやつ、、そういうのが、限界を超えてからドバッと出てきて、ほんと自分が嫌になったというかそんな感じです。

最終的には沿道の応援すらウザいと感じ、自分の近くを走ってる他のランナーもウザかった。
「あと少し!一緒に頑張りましょう!」
なんて美しいものは一切無かった。
本音は、
「邪魔。ぶつかりそうじゃん。」
「くせえ」
「ドンチャンうるせえ」
「耳障り」
「バナナじゃなくて水出せ」
こんなこと思っちゃってる自分がいました。

「最後は気持ちだよ!気持ちで負けるな!」
は?気持ちかななんかとっくに使い切ってこうなってるんだけど。気持ちがいくらあっても脚が動かないんだよウルセエ

気持ちでどうにかなるんだったら、生きるのなんて簡単でしょうね。
いくらどうにかしたくてもならないから、どうにかなるように気持ちを使って普段から積み上げないといけないんです。
だから、気持ちを使うのは本番じゃなくて普段なんです。
そんで普段それをやってきたつもりでもなお、思うようにいかないんです。
でも、そんなにやってこなくても、思うようにいく人もいるんです。


私がこんなゲスいこと考えてる間に、速いランナーはとっくにゴールし、そうでないランナーもボロボロになりながら走ってました。
みんなは何を考えて走ってるんだろう?
いずれにせよ、みんなすごい人たちばかりだと思いました。

ぜんぜん高齢の人だって、そこらのスナックのママみたいなかーちゃんだって私なんかより速かった。すごい。

そんな彼らを見て、自分の浅さとか、毎日走ってる自分すげーとか、俺は人より努力してる、みたいに傲慢に考えていたことが恥ずかしくて、落胆しました。

謙虚さとか、感謝とか、そういうのが足りないし、いろんな人のおかげで走れてるのに、それがわかってなかった事とか、そういうのが沿道の声援とともに投げつけられてるようでした。

そういう汚いものが、否が応でも浮きあがらされた感覚。

だから、楽しくなかったし、ゴールして充実感と幸福感に溢れる、みたいのも皆無だったのです。
ただただ早く終わって欲しかったし、終わって良かった。それが本音。


もとはサブ3.5とかイケるとか思ってて、怪我してそれは無理。じゃあサブ4くらいなら余裕だろう。つってぜんぜん無理。

走りながらどんどん足が動かなくなって、平均タイムがみるみるリミット迫ってきて、歩く速度でしか走れなくて。

「こんなこともできないのか」

って悔しくて泣きそうになりました。
「こんなこと」とか言ったらそれこそ傲慢かもですけど、自分で「できる」と思わないことはできません。
だからできると思って挑んだけど、できなかった。

できると思ってできないことは、やっぱり悔しいです。
ちょうどいい目標というのは難しいですね。
自分に期待しすぎなのか、目測を誤っているのか。

ただ、思ったよりも自分は大したことない、という当たり前の事実がよくわかりました。


以上が初マラソンの感想です。
怪我した状態で本調子じゃなかったんだ、と言いたいところですが、それも含めてこれが今の実力です。

それにしても42キロは長すぎるよなあ。
気持ちがいくらあっても、その裏付けがないとどうにもならないことが分かったのは、学んだことかな。
ハーフくらいなら気持ちで多少速くなるけど、42キロというのはそういう距離ではない。
だからこそ、継続することが大切なのでしょうね。

マジで走りたくないし脚もどこが痛いのかわからんくらい痛いけど、明日も走ります。

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野生のはしも
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