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音楽そしてドラムセットという楽器にまつわるたわいもない戯言

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ドラム歴だけはだてに長いおっさんのドラムや音楽に関する思考の断片。ここに落とした意味無さげな戯言もいつかどこかにまとまっていくはずなんで。➡️ https://junk-groov…
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伝え、教えるという行為の難しさ

無駄に積み上げた経験と、それによって得た知識や知恵。 自分のために身につけてきた自分のためのセオリーとは言え、 それらを自分以外の人に伝えることで、喜んでくれることも多かったりする。 音楽・楽器を演奏したり、 演奏するための道具に関する蘊蓄など、 確かに豊富に持っていると言って良いのかもという自負もある。 ただし、 感覚に左右される事が多いこれらの行為に、100%ただしい答えがあるとも思っていない。 自分のためのセオリーは、あくまで自分のためのものであり、 それがそのま

立場や環境が違えば考え方に違いが出るのはわかるんだが

自らが、自らの経験やそれに伴う知識や知恵、はたまた技術を後進のために残そうという、なんとも大それた、偉そうな行為に出てしまったため、 一体どんな方々が、 同じようなテーマで どのようなことを発信しているのか、 気になって時々こっそり探ってみたりする。 自分では思いも及ばない素晴らしい内容であったり、 目からウロコなアイデアであったり、 皆さん、本当によく勉強しているし、 良く考えていらっしゃると感じる事が多い。 もちろん、 自分とは全く違う考え方をしている方もいるが、 そ

バイエル再考

前回ピアノの習い方についてつぶやいたところ、大変大きな反響があった。バイエルの練習がつらくてピアノを諦めた、という声が多く寄せられた。 他方、ピアノ指導をされている方から「バイエルが悪いわけではない」というご指摘を頂き、詳しくお話を伺うことができた。 バイエルは練習曲を世に出す際、次のような言葉を残しているのだという。とても素晴らしいと思ったので、紹介したい。 「この本は、はじめてピアノを弾く人が最も優しい方法で、良いピアノ奏法を会得するように手ほどきをすると言う目的を持

PRSというギター

たどり着いた島はPRS「これぞ私が求めていたギター」というギターを手に入れることになりました。「手に入れた」というより、「長い紆余曲折を経て行き着いた」、「大海を泳ぎ回り、巡ってたどり着いた島」という表現が正しいかもしれません。 そのギターの名は、「PRS Custom 24」。 PRSの特徴を一言で表すと?フェンダーストラトは、誰が弾いてもストラトの音がする ギブソンレスポールは、誰が弾いてもレスポールの音がする PRSは、誰が弾いてもそのプレイヤーの音がする ズ

音楽理論を学ぶための言葉がある?

音楽理論とは 「音楽を学ぶための道具」です。 例えば作曲方法を知りたいぞ! と思ったら作曲法を学びますよね? でも、いざ鼻息を荒くして作曲法の本を読んでも「長3度?」「トライアド?」「スケール」 といった、眠たくなる用語がたくさん出てきます。 そんな眠たくなるような専門用語や考え方が音楽理論を学ぶための道具(言葉)です。 音楽理論は、楽曲を法則的、統一的に説明できるようにしたもので 筋道を立てて組み立てるにはどうするかを研究した「音楽学」分野の1つなんです。 長

「ゆらぎ」による試行錯誤プログラム、驚くこと、先回りしないこと

息子が新生児の頃、顔にひっかきキズが。自分のツメで顔をひっかいてしまうらしい。腕はしじゅう動いているが、動かそうとして動いているというより、動くようにプログラムされているらしい。それもランダムに。だから顔をひっかいてしまうことが起きるという。しかしそのうちひっかかなくなった。 もう少し大きくなったとき、積み木をつかもうとするのだけど空振りしたり、ふっ飛ばしたりした。そのときには意識的に腕を動かせるようになっているのだけど、腕はまだゆらゆら動いていて、正確に動かすことはできな

体の声を聞く

息子(小四)、初めてのバッティングセンター。時速70キロの球は打てんだろ。そもそもプラスチックのバットしか振ったことないのに金属バットを振れるわけがない、と思ってたら、バシバシ当てた。羽子板から始まり、プラスチックバットで磨いた体感は無駄ではなかったらしい。驚いた。 私は球技全般が苦手で、子どもの頃、バッティングセンターでまともに当たった覚えがない。剣道を始めてマシになり、大学生で自己改造してからだいぶよくなったけど。 自己改造で気がついたのは「教えるからぎこちなくなる」と

「上手くなれ」よりも楽しんでもらうこと

自分は努力したから今の地位がある、と考える指導者や親は、「だから努力しなさい」という指導になりがち。そして「努力すれば上手くなる」という指導になりがち。みんな上手くなりたいはずだ、上手くなるには努力しなければならない、と。しかしその指導だと脱落者が多くなる。 たとえばピアノだと、たとえつまらなくても苦しくても、上手くなりたければバイエルの練習曲を弾きなさい、となる。すると、ピアノ教室に入るまではピアノの弾くのが大好きだった子が嫌いになることが多い。そうした子に指導者は、「努

庭師と英語講師の共通点

 実家に帰ると、庭がスッキリしていた。母が嬉しそうに「すごい庭師さんに来てもらったのよ」と喜んで話してくれた。その内容がなんだか英語講師の自分の仕事と重なってとっても興味深かったので、書いてみることにする。 発音指導でGood job!!  10年前、小学校で英語指導補助をしていた時のこと。仲良しのアメリカ人ALTが職員室に "Namio, good job!!" と親指を立てながら入ってきた。「なんだろう」と思っていると、ALTと私が日替わりで教えている高学年のクラスの

その音は本当に気持ちのいい音?

少し音楽理論を知っている方向けのお話になります。 楽しむ音楽を作る上で欠かす事が出来なハーモニー(コード)。 ダイアトニックコードは基本となるコードで、それにテンション、借用和音、パッシングディミニッシュなど様々な手法を用いて古今の楽曲は作られています。 ところで、それらはどうして綺麗だと思えるんでしょう? 理論的に説明が付く部分はあるとして、感覚的には説明が付いているのかが今回のお話です。 正しい=気持ちいい?曲を作る上で上記のような手法を理論で解明したのが音楽理論

スウィングしなけりゃ意味がないのか

桃井裕範です。 ドラマーとして活動していると思いきや、シンガーとして歌ったり、曲を提供したり、舞台の音楽監督をしたり、要はミュージシャンとして色々なことをしている者です。 自己紹介も兼ねた上記の初投稿は色んな方に読んで頂いたようで、嬉しい反応をたくさん頂きました。 それに味をしめてすぐに次のノートを書こうとしていたのですが、もう年が明けて7月になってしまっていました。もうすぐ1年経っちゃうじゃん。 やはり継続するというのは簡単ではないと痛感した次第であります。そして重

【読書記録】『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』

脳科学と心理学を絡めたような 脳科学者の中野信子さんの本がわかりやすくて、 最近よく読んでいます。  中野信子さんは東京大学大学院で音楽研究で学位を取得され『絶対音感』や音楽の構造を分析している脳の機能部位を研究されたそうです。 中野信子さんもピアノを演奏されるからか、なんとなく親しみを持っているんです。 今回読んだ本は『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』。 中野信子さんはヘヴィメタルファンだそうです。実は私もヘヴィメタルが好きで、10代の頃にヘヴィメタルの重厚なサウ

ACOUSTIC

健太です。 『CRAFT WORKS』 発表しました。 どうでしょうか。ワクワクしてくれているでしょうか。 やっと発表できたので、これから少しずつこの作品の話を書いていけたらと思っています。 アコースティック。 セルフカバー。 セルフレコーディング。 いろいろトピックスはあるけれど、セルフレコーディングについては僕が全てのREC&MIXをやっているから、そりゃあ僕にとっては大きなことだけれど、それより何より、特筆すべきは「アコースティックアルバム」だってことじゃないかな

望むのは、上手いより旨い!