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芙蓉寫眞館

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わたくしが日々お寫眞に収めましたものをこちらで寫眞帳としてご紹介させて頂きます。
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2019年2月の記事一覧

春雨や雲も月日も通り過ぎ

月日が経つのは早いもので気がつけば2月ともお別れの日ですわね。目の前にはなんとも早く3月…

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庭椿赤や白より照る緑

2月26日は俳人、河東碧梧桐さまの誕生日でしたわ。 碧梧桐さまと申しますと代表的な句に「赤…

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白粉の尚白さかな梅茶湯

2月25日は北野天満宮さまで毎年恒例の「梅花祭野点大茶湯(ばいかさいのだておおちゃのゆ)…

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靴墨の擦る手や霞む鐘の音

本日は七十二候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」ということで、遠くの山々に薄ぼんやりと…

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はやぶさや春月遠き未知の星

はやぶさや春月遠き未知の星彼の星を掴めと春の月光り季節なき竜宮眺むる春の月

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春暁や憂き世知らせる木戸の音

しゅんぎょうや うきよしらせる きどのおと 本日2月21日は明治5年に本邦初の日刊新聞「東京…

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うらゝかや尾道濡れて石畳

うららかや おのみちぬれて いしだたみ

肩濡れて添ふる手ぬくき春の雨

ごきげんよう。 本日2月19日は二十四節気「雨水」ということで、暦通りと申しますか傘の手放せ…

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落款印一つ白紙の梅見かな

らっかんいん ひとつはくしの うめみかな

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つと指を天気図這わし冴えかへり

つとゆびを てんきずはわし さえかえり ごきげんよう。 本日2月16日は本邦初の「天氣圖」が作…

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蝋管の椿匂ふや楽劇忌

ろうかんの つばきにおうや がくげきき ごきげんよう。本日は作曲家の楽劇王リヒャルト・ワー…

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潮風に天の鳥見る絵踏かな

しおかぜに そらのとりみる えぶみかな ごきげんよう。 最近よく俳句を詠みますので「歳時記…

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太平雪紀元の祝い紅盛り

たびらゆき きげんのいわい べにざかり 本日は放送にお集まりの皆さまから「お題」を賜りまし…

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君の下駄かたびら雪を踏んでみる

 何もしないというのは存外大切な時間のようで、今日はお茶とお菓子を頂きながら、日がな一日を過ごしておりました。  普段はお家に居ましても本を読んだり文章を書いたりしておりますから一応は頭を動かすのですけれども、それですと頭を使ってしまいますから努めて何もしないと決めるのもたまには大切なように存じますわ。  例えば旧友と残った雪を踏んでみたり、ただそれだけが記憶に残る一日で良いのです。庭の片隅には昨晩の残雪が薄っすらと残っていて、立春だというのに寒日和のような深々と冷える一日