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潮風に天の鳥見る絵踏かな
しおかぜに そらのとりみる えぶみかな
ごきげんよう。
最近よく俳句を詠みますので「歳時記(季語の事典)」を眺めることが多いのですけれども、そうしますと意外な言葉に目が留まることがありますわ。
例えば初春の季語に「絵踏」というものがあるのですけれども、これは何かと申しますと、江戸時代にキリシタン禁令の絵踏みを行っていたのが旧正月だったそうで、それが季語として残っているのだそうでしてよ。
大分古い話になってまいりましたけれども、「踏み絵は正月行事」というのは何時代くらいの方までなら通じるのかしらね。
江戸の昔を感じる言葉から春の趣を取り出すのは、今となっては中々難しいのですけれども、季語の成り立ちを調べてみますと、なるほどというところがありまして面白うございますわ。
さて、基督教と言えばクリスマスですけれども、基督系の女學校から徐々に人気が出てまいりまして、昨今では女學生間でプレゼントを送り合うことが流行っておりますのよ。けれどもまだ全国的ではないようですから、東京・横浜、神戸、長崎など異人さんの多い港町に限られてくるのかしら。
何せキリスト禁令が完全に廃されたのは明治6年のことなのですもの。
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