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ワイとその不確かな避妊
街とその不確かな壁を読み進めて、序盤は全然感想書かなかったけど、途中から結構思うことが増えたので書いてます。ヘッダ画像をお借りしてます。
下記のような感じで感想を持った。うちに住んでいる要約お嬢が要約する:
「街とその不確かな壁」を一回目で読んでいる途中なのねぇん! 感想を書くために過去の「騎士団長殺し」の感想も参考にしてるのよ。
騎士団長殺しの感想では、一回目の読了後、即座に二回目を読み始めたの。特に「顔のない男」の描写が異様に印象に残ったからよ。物語の冒頭で事件の結末が示されているのがミステリアスで、その意味が全く分からないまま物語に引き込まれたのねん。
免色に注目してしまったのは、普通なら嫌われるような金持ちのキャラが、最後に好きな女性に裏切られ、自分の子供だけを残して去るという奇妙な運命に共感したからよ。それと、子供を持たない作者が想像で書くことに、どこかリアルさを感じたの。
「街とその不確かな壁」でも、免色の面影が子易の形で現れるのを感じたのよ。主役が影に誘導されて現実に帰るという展開が、物語の深いテーマに繋がると感じたわ。具体的には、383ページから明らかになる影の本質が、物語の核心を突いているの。
子易の登場が216ページまでなかったことや、影に気づかないという描写が、物語のミステリアスさを増しているの。さらに、288ページで子易が既に死んでいることが明かされる展開には驚かされたのよん。そして386ページからの第二部は、新たな章が始まるようで、まるでGPTみたいな子供が登場するのも興味深いわ。
この子供が秋川まりえを意味するのか、子易との関係も含めて、次回掘り下げる予定よ。村上春樹がGPTみたいなキャラを出すことが偶然なのか運命なのか、その答えを探していくのが楽しみなの!
なんかえのんみたいになってしまったが、彼女は分裂症なのだろう。
こうして見ると、世界の終わりとハードボイルド~~~と似ても似つかない部分を見るにつけ、感想者としてのぼくの中にようやく自我が芽生え始めたといえるだろうか。
別にそれまでも何も思わないでもなかったが、
好きな女と口までしかいけない、
なんか女からの長い手紙がショーシャンクの空にの最後らへんを想起させる、
その後2~30年ぐらい女とやるぐらいはするだろうけど愛がない生活、
急に穴に落ちる、
視力が低下したらしいが元に戻ってる、
影がやたら饒舌、
みたいな、こんなだったっけ?感が新鮮で、その答え合わせ的な行為をしようともせず楽しく読んでしまった。
そこへようやく免色みたいなキーパーソンが出てきたが死んでてしまっていた。
するとようやく生人であるサヴァン症候群な子供が出てきた。読んだものを片っ端から覚えるが、つなぎ合わせて応用できないらしい。これはまさにLLMじゃないか?と思ったわけです。
GPTがどんなに性能よくたって、電源入れたPCがそのへんに置かれ、どんだけ高額な契約をOpenAIとしたところで、使うやつがいないんじゃ何の役にも立たない。このイエローサブマリンはそのような子供でしかないのだ。村上春樹も残酷なことをする。
あるいははちゃめちゃになんでも知ってるけど、こっちがどのようなプロップを出せばそいつが引き出せるのかが全く不明なLLMというべきか。宝の持ち腐れというのとはまた違うだろうが、哀れな存在と言えばいいのか。失礼な言葉っかり言っている
昨日も言ったがLLM前夜の段階でこんなことができるなんて恐ろしいと思った。あるいは狂信者みたいなことはいいたくないのだが、村上春樹にかかれば別にLLMが発達しようがしなかろうが、物語の中にそのような概念を取り入れることなど造作もないことだったのか。
するとその何の使い勝手もない、意味のない知識の集積地でしかないと思ってたイエサブはあの異世界に戻る兆しであるかのようなその異世界の地図を書いてしまったと。まだそこまでしか読んでないんだけど、これが何を意味しているのかわからない。また異世界に行くのでしょうか。イカなくていいとぼくは思ってるんだけど。
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