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不得手な事も求めてくる経営者は心が狭いのか(森岡毅は教育にも強くてずるい)

それもあるんですが、森岡にこんなことを喋らせようというのは森岡が所属する刀(株式会社刀)の方なのか林修側なのか、制作側なのかそういうオファーの部分から知りたいと思ってしまいました。ヘッダ画像をお借りしています。

1月に森岡

なぜならぼくの中で森岡毅とはかったいビジネス誌とかにたまに出てきて難しいことを言う人の一人だから。

いま話題にしている森岡が出てくる媒体はMBS毎日放送の大体ゴールデンタイムのバラエティに属す番組ですが、この番組が本当にバラエティに属すのかどうかはぼくが普段から熱心にこの番組を見てるわけじゃないからわからない。

けど、1月の初週からバラエティに森岡を呼んでレッツゴーする判定が下されたことに少なくとも森岡をそういうイメージで見ていなかったぼくは驚かされた。

この番組で数ヶ月だったか前に森岡が登場した時もぼくは見ました。その時も上記と同じことを思ったけど、バラエティながら進行者が教育的側面も持ってたりするからその一環で呼ばれたのかなと思えた。1月初週とはまだ人々が家にいやすい時期ですね。だからテレビ業界的には数字が稼ぎやすい時期なんじゃないかとぼくは思う(もちろん素人考えなので、1/3までしかその理論は通じねえよと言われればなるほどと納得する)。

好きなこと/得意なことだけが強い

森岡が数多くのことを話してくれる中で特に響いたのは、「その人に得意なことをやらせて利益を得るべきだ」みたいなことです。

逆に言えば、経営的な視点から見て「金払って雇ってやったんだから、不得意なことでも無理やりやらせるに決まってるだろ、むしろ働きながら勉強できる、苦手克服ができると思ってありがたく遂行しろ」みたいな考えはいかれてると理解できる。

森岡はここまで言ってないけど、実際に確か前回の登壇で企業が個人に不得意なことをやらせて成功した例を見たことがないみたいな言い方をしていたと思います。

ぼくはここから「いつまでもメンバーシップ型雇用してたってしょうがねえだろ」みたいな文脈を読み取った。これも別に森岡がそう言ってるんだから市場はそれに従えよ、みたいなことが言いたいわけじゃなくて……もはやメンバーシップ型雇用によるジェネラリスト育成型(社内)教育および人事制度はあらゆるマーケットに対して矛盾しかしない時流になっているんじゃないかと思えたというだけのことです。

これを別に「勝手に森岡の意見を自分の都合のいいプロパガンダに使うな」と言われたら、それはそれでいいと思います。世界が「こうしなければならない」にあふれてしまったら、あるいはこうしなければならないだけになってしまったら普通に破綻すると思うから。

お勉学が得意特化型じゃない、ジェネラリスト型でしかない

そして同時にぼくが思ったこととして現代の教育……といいますかお勉強の方法って、貪欲に自分が知りたいことを突き詰めるとかじゃなくて「決められたことに手を付ける」だけしかない。そして割と贔屓目に見てやって18歳ぐらいまでそれが続く。

つまり義務教育なら6~12歳ぐらいまでは国数理社になんかプラスして5個前後を、13~18歳ぐらいの間は国数英の3つ(内申とか狙うのなら12個とか異様な数になるでしょう。理社 家庭 体育 図工 音楽 美術 情報……)を勉強しなければならない。

この方針を更に贔屓目に見るとしたら、18歳までは社会が18歳以下を手厚く保護してやり、世の中の基礎を教えてやろう。そこから自分の適正を選べ」つってるように言ってると思えなくもない。

でも上記にも挙げた科目で世の中のことや社会の成り立ちを知った気になるなんて無理だし、 その後の大学生活のたった3年間(最後の1.5年は就活だから実質2年と言ってもいい)だけで「さあ世の中のことや社会の動き方は全部わかった!さて自分はどこに組み入れられれば適正なんだろう!!」と切り替えられる人がいたら、切り替えられる人だけで世間が構成されていたのだとしたら、その国はなんといいますか選ばれし達人ばかりの恐ろしい国になってしまうんじゃないかと思わされる。

そんなのもはや、高齢問題だの物価がどうの的な問題だって解決してしまうエキスパートしかいない国なんじゃないかと思わされる。その辺にある気が狂った国が侵略や戦争を起こしても解決してしまうだろう。

実際に世の中はそうなっていない。だから適正通りに生きていない人・自分の真価を発揮できていない人だけでこの国は構成されているんじゃないでしょうか。

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