太陽に焼かれて殺されたダニの香りの芳香剤を売れ 第39.5話 愛する無添加
恐ろしく面倒な……というか、俺だけに降り掛かった苦労や危険を乗り越え、元の場所に戻った時、そのすべてに感謝してしまうことはないだろうか?
いわばそれが心理的な安全基地を再認識することだったのかもしれないが、じゃあ例えば俺やあなたが悪辣な上司に悪辣な命令を受け、いつ終わるかもわからないその地獄を乗り越えて家に帰り、SNSを開き(俺はSNSをいじらないので想像だ)、いつもの面子がアホみたいに馬鹿な書き込みを連発してたとして、その存在に感謝したりするんじゃないだろうか。
だって