ゴロゴロの魔法
陽だまりのリビング。
女性が横になって日向ぼっこ。
「ああ~
これいいな~~
ゴロゴロ~
ゴロゴロ~
スマホ見ながら~
ゴロゴロ~
調子に乗って~
ゴロゴロゴロゴロ~
あれ~~?
こんなところに~
ビ~ルゥ~~
どうして~~?
いいの~~?
こんなお昼から~~?」
プシュッ!
グビッグビッ…
グビグビグビグビ~!
「ぷひゃぁ~~~~
お昼のビ~ルゥ~うま~~
一気に飲んじゃって~
もうなくなっちゃたぁ~~
これっぽっちじゃあ~
全然酔いが回りませ~ん
だから~
私が回りま~~す
ゴロゴロゴロゴロ~
まだまだ~~
ゴロゴロゴロゴロ~
酔いが回るまで~~
ゴロゴロゴロゴロ~
あ~~
何か~つまみたいな~
ゴロゴロ~
ゴロゴロ~
あ~れ~
こんなところに~~
焼けた鳥肉が~~
どうしてぇ~?
と~言いながらも食べるぅ~~
美味しい~~
しかも~
隣におかわりビ~ルゥ~~
これは何~
魔法なの~~
ゴロゴロするたび~
願いが叶うんですけど~~
ああ~
なくなっちゃった~~
串と空き缶~~
どうしよう~
あとから片付ければいいか~~
さ~て~~
ゴロゴロゴロゴロ~
食べた分~運動~~
ゴロゴロゴロゴロ~
ゴロゴロダイエットォ~~
ゴロゴロゴロゴロ~
あれ~
ここにあった串と空き缶なくなってる~
あとでやろうと思ってたのに~~
助かるぅ~~
ゴロゴロの魔法最高~~
ゴロゴロ~
ゴロゴロ~」
「パパ、次は?」
「優くんは…
冷蔵庫から枝豆持ってきて。
あっ、その缶はそこに置いてていいよ。
パパが後で潰すから」
「うん、わかった!」
「パパ、僕は?」
「蓮くんはビールのおかわり。
あと、お皿洗ってくれる?」
「いいよ!」
「パパは毛布取りに行ってくるから。
そろそろママ…
眠くなるはずだから」
「パパ、気を付けてね」
「パパ、いってらっしゃい」
「ちょっとの間、よろしくね。
今日はママの誕生日だから、
みんな頑張るぞ!」
「おお~!」 「おお~!」
「ゴロゴロゴロゴロ~
ゴロゴロゴロゴロ~
お天気もいいし~
今日は最高の1日ね~
ゴロゴロゴロゴロ~
ゴロゴロゴロゴロ~」