合体ロボ テイク・ア・チャンス 第一話 魂で叫べ!!
正義の味方の乗り物3機。
操縦者は男性2人、女性1人。
「おい!
いたぞ!
よ~し、一気に片を付けるぞ!
合体だぁ~~!!」
「おぅ…」 「はぃ…」
「3進合体!
テイク・ア・チャンス!!」
ガキーーーン!!
「おいっ!
そこの悪党!
これ以上の街の破壊は、
このテイク・ア・チャンスが許さん!!」
「ゆる…さん…」 「ゆる…さな…い」
「お前ら!声が小さいぞ!!
そんなんじゃ敵になめられるだろ!」
「おぅ…」 「はぃ…」
「だ・か・ら!
声がちっちゃいんだって!!」
「あのさ…逆に聞くけど、
何で声を張らないといけないの?」
「さっきも言ったろ!
敵になめられるからさ!!」
「だって、これって内部通信でしょ?
私たちの声って外には聞こえてないよ」
「それは…そうだけど…
でかい声出した方が、気合入るだろ!!」
「そんなの関係ある?
レバー引いて、ボタン押すだけじゃん?
言わせてもらうけどレッドくん、
前々回の時、
あまりにもボタン強く押しすぎて、
ミサイルでなかったよね?
ボタンが馬鹿になっちゃって」
「それは俺のせいじゃないよ。
整備ミスだよ…」
「その前だって、
肝心な時にレバーが折れて、
ビーム斜めに飛んで、
ドーム球場に穴開けたわよね」
「それは俺の力に…
このメカが付いてこれないだけで…
俺のせいじゃないし…」
「とにかく。
大声出すなんて流行らないよ。
昭和じゃあるまいし…今は令和だよ。
必殺技を何で叫んでから出すの?
さっさとボタン押せばいいじゃん?!」
「馬鹿だな!
雰囲気ってあるだろ?!
風林火山~!!と、
ポチッとなは、どっちが強そうだ?」
「それは…風林火山…」
「風林火山かなぁ…」
「だろ?!
俺らは遊びじゃないだ!
街の平和のために戦ってるんだ!
だからその意志を、
この魂の叫びに込めるんだ!!」
「じゃあ、レッドくん。
今回の新必殺技、あなた担当してよね。
私はこれ、絶対言いたくないから!」
「そんな甘っちょろいこと言ってんのか、
イエロー!!
よし!わかった!
その技、俺に任せろ!!」
「ほら、敵が突っ込んできたよ!!
レッド!!いまだ!!」
「必殺!!
ロケ~~ット……
パ~………ン……ッ……」
「言えてねえし!」
「言えてねえし!」
お疲れ様でした。