読みたい本を選べなくなってしまった
本が読みたいのに、読めない。
正確に言うと「選べない」。
本屋さんで自分が気になっていた本を見つけたとき。そのままストレートに選べばいいのに「今の気分じゃない」「ちょっと高いしなぁ」と言い訳をつけて、結局、読みたい本を買えない。
別の本を買って、帰ってから「なんで前から気になってたあの本を買わずに、この本を買ったんだ?」と思うことも。
そんなことが続いています。
なんで私は1番を選べないんだろう。
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今までの人生を振り返ると、忙しくて物理的に読めないときもあったし、今回みたいに急に読みたい本がわからなくなってしまうときもありました。
思い当たる原因は2つ。
選択はエネルギーを使うものなので、悩んでるうちに疲れて選べなくなってるのが、まずひとつ。
いろいろ見ているうちに、何が欲しいのかわからなくなってしまうんですよね。無限に選択肢があるより、ある程度、選択肢は少ない方がいいらしい。
あと、このnoteを読んで、思わずああ!と声を出してしまったので貼っておきます。
根本さんは一番ほしいものが手に入らない理由を「欲しいものを一番最後に取っておく心理」だと述べています。
私は好きなおかずを最後に残す派なので、納得。
本を読んだ後に「おもしろくなかった」とか、「私には良さがわからなかった」ってなるのが怖いのかもしれない。そんなの読んでみないとわからないし、あとからじわじわ良さがわかることもあるのにさ。
好きな物を最初に食べられたら、一番好きなものを選べるのかな?一番を選ぶトレーニングになったりしないかな?(たぶんそういうことではない)
あともうひとつの原因は、
単純に、本高くなったよねぇ。
まあ今までが安すぎた(原価率高すぎるよね?)のだと思うのですが、正直、今の収入で月に何冊も買うのがつらくなってきました。
お財布の中身と相談しているうちに一冊も買えなくなってしまうのです。えいやっ!と勢いで買うことはあるんですがね。
図書館も並行して使っているけれど、最新のものは予約待ちで読めないから痺れを切らして買ってしまいます。そもそも所蔵がないことも多い。
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本当は、少しでも気になる本は全部読みたい。でも、お金も時間も到底追いつかないので、今年の読書指針を設定することにしました。
「古典・名作」「今後の生活に役立つもの」
年々集中力がなくなってきて、危機感があります。今のうちに難解な古典・名作に触れておいた方がいいのでは?と思いはじめました。
そして、どう生きていきたいか?が最近の思考テーマなので、今後、自分がどんな生活をしたいのか、ヒントを得られそうな本を読んでおきたいな、と。
(ちなみに、昨年の読書指針は「勧められた本は読む」だったんですが、この仕事をしているとたくさん本を勧められるので、追いつきませんでした)
まずは、ずっと読みたかった「源氏物語」から。今、大河ドラマでタイムリーな作品ですしね(大河見てないけど)。
過去に、円地文子訳、瀬戸内寂聴訳はチャレンジしたことがあるのですが、10代前半の無謀なチャレンジだったため、読みきれなかったのです。
角田さんの訳なら一気に読める気がする。がんばります。
そして、今まで何度も見かけているのに読もうと思ったことがなかった「優雅な生活が最高の復讐である」。
たまたま下北沢の蔦屋書店で手に取ってみたら、これすごく好きな空気がぷんぶんするじゃないですか……。
古典、と呼ぶほどではないけども、これも初出から60年。
ひとまず読書指針を設けてみたけれど、実際のところ、根本的な解決にはなってない。
私は私の一番読みたい本を手に取るんだ!後回しにはしないぞ!強い心で本棚と向き合おう。