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自律神経テスト「解答/解説」

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より


今回は、
自律神経生理学テストの解説
詳しい説明をしたいと思います。


まだ、テストを受けられてない方はこちらを受けてみてからお読みください🍀

二択の20問で100点満点です。

【自律神経生理学テスト】

今現在、241人の方がテストを試してみて、

平均点69.36点


誤答の多い質問は以下の5問でした。

質問:以下の質問の文章が、「正しい」か「間違い」かをお答えください。


✅ 自律神経の遠心性の神経線維は、必ず2つのニューロン(途中でニューロンを変える)を介して効果器に至る

 「正しい」or「間違い」どちらか?
 (66人不正解)

【正解】

➡︎「正しい」

【説明】

自律神経の線維は、節前線維と節後線維の2つで構成されます。

以下の図のように体性神経は1つのニューロンで効果器である筋などに到達するが、自律神経線維は2つのニューロン(1つのシナプス)を介して効果器である心臓などの臓器に到達する。

スクリーンショット 2020-10-05 午後0.36.53
自律神経と体性神経の違い

上記の説明により、この問題は「正しい」と説明されます。



✅ 自律神経のトーヌスは、安静時で毎秒1回程度である

 「正しい」or「間違い」どちらか?
 (43人不正解)


【正解】

➡︎「正しい」

【説明】

運動神経が骨格筋の動きを指令する時にのみ活動するのに対し、自律神経は低頻度(1〜数回)ではあるが常時活動している。



✅ トーヌスを持たない自律神経遠心性線維はヒトでは存在しない

 「正しい」or「間違い」どちらか?
 (58人不正解)

【正解】

➡︎「間違い」

【説明】

結論から言うとヒトにおいてもトーヌスを持たない自律神経の遠心性線維は存在します。

『トーヌスを持たない」もの

☑️ 交感神経性血管拡張神経

運動後や気温が高い等、体温が上昇した時にインパルスが生じて、血管を拡張させる。特に顔面に密に存在。血管収縮神経とともにほとんどの皮膚に存在。

☑️ 副交感神経性血管拡張神経

顔面の皮膚のうち、口唇、鼻孔から小鼻の領域、前額部に分布。涙腺や唾液腺などの分泌腺に十分な血流をもたらす役割。

以上のことより、答えは、「間違い」となります。



✅ 交感神経の活動が活発になる時、瞳は散瞳・毛様体筋弛緩する

 「正しい」or「間違い」どちらか?
 (46人不正解)

【正解】

➡︎「正しい」

【説明】

☑️ 散瞳(さんどう)と縮瞳(しゅくどう)の意味から説明する必要がありますね。

散瞳・縮瞳は、水晶体の前にある虹彩の開き具合で決まります。

黒色の瞳部分が大きく見えるか小さく見えるかの違いですね。

虹彩には、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋の2つが含まれます。

スクリーンショット 2020-10-06 午前9.20.50
瞳孔の拡大と縮小
スクリーンショット 2020-10-06 午前9.27.49
瞳孔の大きさの変化


☑️ 毛様体筋の解剖と働き方について

画像2
毛様体筋の解剖と働き方
スクリーンショット 2020-10-06 午前9.19.24
眼のピント調節


ということで

問題の「交感神経の活動が活発になる時、瞳は散瞳・毛様体筋弛緩する」という文章は「正しい」ということになりますね。



✅ 副交感神経の活動が活発になる時、男性生殖器に勃起が生じる

 「正しい」or「間違い」どちらか?
 (69人不正解)

この問題も不正解の方が多かったですねぇ。

交感神経の働きにより男性性器の勃起すると捉えてしまっている方が圧倒的ですね。

↑↑↑

これは間違いです!


以下が正しい生理学となります。

☑️ 副交感神経の活動が活発になると

   男性性器の勃起を生じさせます

☑️ 交感神経の活動が活発になると

   男性性器の射精を生じさせます


したがって、問題の「副交感神経の活動が活発になる時、男性生殖器に勃起が生じる」は「正しい」となります。


これで、みなさん間違いやすい5問のモヤモヤは解決しましたかww?


100点は、2人居ました!

凄いですねぇ⭐️

何にも調べずにやったとしたら、ほんと凄い🌸


また、別な機会に問題作りますので、ぜひ参加してくださいね🍀


【自律神経の生理学テスト】

https://forms.gle/gmJ14NTKBTWp89zb6


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匿名参加可能です。

無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。

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アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
 YouTube(アレリハちゃんねる)noteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。

アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。

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【今後の研修会予定】

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ゾーン

『ゾーンを語る』コラボセミナー

日時 2023年6月30日(金) 20:00〜21:30
会場 zoom
講師 ・横田裕丈 先生
    新潟医療福祉大学 理学療法学科
   ・及川文宏 先生
    日本アレルギーリハビリテーション協会
内容 20:00〜20:20
  ①「ゾーン」に関係する研究の紹介 (仮)
    
横田裕丈 先生
   20:20〜20:40
  ②「ゾーン」における自律神経の状態 (仮)
    及川文宏 先生
   20:40〜21:00
  ③ 参加者も交えてのディスカッション

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ポリヴェーカル理論

『ポリヴェーガル理論と理学療法』

日時 7月14日(金) 20:00〜21:00
会場 zoom
講師 及川文宏
  日本アレルギーリハビリテーション協会
内容 詳細が決まり次第、アップ予定
 講師紹介などの詳細はこちら
※アーカイブ配信予定(7月16日~7月26日)
※資料の配布はございません

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自律神経セラピストBasicコース
オンライン座学②

②-1「血流(血管)と自律神経」
②-2「内臓と自律神経」
②-3「睡眠と自律神経」
動画公開期間:5月24日〜7月24日まで。
上記の動画は3つ全て期間中ご覧になれます。
※自律神経セラピストBasicコースの概要や講座の内容につきましては、こちらからご確認ください。

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自律神経セラピストBasicコース
オンライン座学②

③-1「神経・筋膜の機能解剖」
③-2「排便の運動学」
③-3「便秘の原因」
動画公開期間:7月26日〜9月26日まで。
上記の動画は3つ全て期間中ご覧になれます。

自律神経セラピストBasicコースの概要講座の内容につきましては、こちらからご確認ください。

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