【一番の未熟者になりたい】何でオーストラリア来たの?の長めの答え
こんにちは。
フミです🍇
現在、オーストラリアのワイナリーで醸造しています。
一番寒いエリアのひとつであるタスマニアでも、
ぶどうの収穫は終盤にさしかかっています。
オーストラリアに来て何回聞かれたかわからない
「何でオーストラリア来たの?」
という質問に、わたしはたくさんの答えを持っています。
・ワインづくりの現場に参加したかった。
・いつか英語が話せるようになってみたかった。
・会社から与えられる仕事とやりたい仕事が
ずれていって、擦り合わせられなかった。
・就職したいと思う会社に出会わなかった。
・起業したいと思うビジネスが浮かばなかった。
・当時の恋人の人生プランを待つだけの時間が嫌だった。
など。
最終的に、上司に言われた
「疲れてるみたいだし、2週間くらい
ワイン用ブドウの収穫でもしに海外行ってきたら」
という言葉がきっかけになり、
「え!2週間と言わずに、収穫と言わずに、
ワイナリーで醸造してみたい!」
と、出てきたアイデアでした。
辞めた時にはその上司から
「裏切り者、誰が会社のイズムを継ぐんだ」
と怒られて、いまや連絡もとっていませんが😂
わたしはきっと扱いにくい部下でした。ごめんなさい。
そして、気持ちの部分で強く思っていたことが、
・もっと無力感を感じたかった。
30歳手前になり、だんだん会社での立場もできる。
それが、怖くもつまらなくも思えてきたのです。
物や立場やプライドに執着することなく、
何歳になってもコンフォートゾーンを破りたい、
どこかそんな気持ちを持っていたので、
固まってくる自分の身を受け入れたくなかったのです。
与えられた仕事に、ある程度満足される実績を残す。
そんな毎日で自分は満足なんだろうか。
何をしても至らず、学びに溢れているような、
一番の未熟者になれて、もがいて、苦しんで、
伸び代を無限に感じる環境には、もういけないのか。
きっと言葉もままならないところに行けば、
無力感を感じられるんじゃないだろうか!
そんな気持ちがありました。
思惑通り、オーストラリアに来てから、もう何度も、
「なんてわたしは未熟なんだろう」
と感じることがあって、とても嬉しいです。笑
今働いているワイナリーでも、
明らかにわたしだけ英語力が低いので、
細かい指示や理由説明を100%は理解できません。
(特に今回とても難解な仕事の多いワイナリー!)
だから、難しい仕事や間違えられない仕事は
あまり優先して与えてもらえないのです。
わたしの武器は、前向きに一生懸命頑張ることだけ。
自分にもできることはないか、
手が空いている人にその人の仕事を教えてもらおう、
少しでも気持ちよく働けるように何ができるか、
一度習ったことは絶対間違えないようにしよう。
こうやって必死で働いているのはいつぶりだろう。
最近、驕ってばかりいた気がする。
無力でみじめになるときもあるけど、こうありたい。
そうやって、がむしゃらに頑張っているとき、
誰か見てくれているものなのですよね。
「タダで働かせてほしい。
その代わり寝る場所と食糧を与えてください。」
という条件で、今のワイナリーで働き始めましたが、
働き始めて3日目に、
ある程度の給料を出すと言ってもらったのです。
さらには、来年もし働きに来たら、
醸造メンバーとして雇用して給料を満額出す、
と言ってくれたのです。
1人だけ英語の指示が通じ切らなくて役立たずなはず、
それでも、こんなふうに声をかけてくれる。
こんな環境だからこそ、よろこびも、ひとしお。
やっぱり、何歳になっても、
プライドもへったくれもないようなところで、
学べることを貪欲に学んでいたいし、
何かに驕ることなく、全力でいたいなあ。
全力投球した先にしか見えないものがあるって信じてる。
そんなわたしがたまに読んでは情熱をもらってる本。
(Amazonアソシエイト等、現在登録してないです。)
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