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15年ぶりの京都たびのこと(前編)

京都を最後に訪れたのは、2008年の秋。
上賀茂神社で行われた、友人の結婚式に夫婦で出席するために、東京から車で向かう。
(そういえば結婚式に参加した翌日、宿で着物をたたもうとしたときに人生初のぎっくり腰を経験したのも、このとき…)

子どもが生まれてからは、なかなか京都を訪れる機会がないまま、気づけば15年の歳月が流れていた。

今回の旅のメインイベントは、表千家同門会青年部第二回講習会への参加。

・表千家不審庵での祖堂(利休さん)参拝
・本部茶席
・京都青年部茶席
・点心席
・講演会(不審庵文庫学芸員)
・家元内弟子座談会

という、充実のラインナップ。
青年部会員でいられる期間も(年齢制限があるため)限られているので、これはぜひ参加したいなと。

夫には、(相談ベースではなく)決定事項として
「9月、京都の講習会に行ってきます」
と言い切る(笑)。
「・・・。じゃあ、みんなで行く?」と夫。
夫も京都が好きなのでした(笑)。
家族で行くという線も検討するも、
子どもたちは学校は休みたくないということで(えらい)
土日一泊だけで行くのも移動に時間がかかるからもったいないね、となり。
今回は、一人で、二泊三日の京都たびへ♪
(約3,000字です)

ーーーーー

京都にいつ、何度、どうやって行ったかな?と振り返ってみると。

①大学1年時【初京都】 秋休み(紅葉シーズン)に寮の関東・東北勢の同期と4人で京都・大阪へ。1泊は兵庫出身の寮の先輩のご実家泊。たしか夜行バス利用。

②大学2年時 高校時代の親友が立命館に入学したので、2泊3日くらいで遊びに行く。素麺をいただいた記憶があるので、夏休みか。たぶん夜行バス利用。

③社会人(2006年) 茶道の稽古場に通うようになり京都熱が高まり、7月下旬くらいに2泊3日で車で向かう。

④社会人(2007年) ③と同時期、やはり車で向かう。

⑤社会人(2008年) 冒頭に記した、友人の結婚式のため、車で向かう。

という具合で、(記憶が正しければ)過去5回くらい、今回は6回目の京都。

今回、フリータイムで行っておきたい場所が、2か所あり。
一つ目が、紫式部ゆかりの蘆山寺
かれこれ10年ほど前に、紫式部ゆかりのお寺があると知ってから、ずっと行ってみたいと思っていた。

二つ目が、長楽寺
茶道を習い始めて、そろそろ濃茶をしましょうか、となったときに、
先生が私のためにご用意くださった出袱紗(だしぶくさ)が、長楽寺裂
京都に長楽寺というお寺があると知って、ぜひ行ってみたいと。
近くの「長楽館」でお茶もしたい。

というわけで、
土曜日の13時ごろに京都駅に到着し、荷物を宿に預けたら、まずは蘆山寺を目指し、地下鉄今出川駅へ。

地図をみると、京都御所の中を抜けていけば、近そうだぞと。
京都御所は公園のようになっていると聞いたことがあるので、どこからでもはいれるのかと思っていたら。
塀がめぐらしてあって、どこから入ったらよいか分からず( ;∀;)。
地元の方かな、と思われた50代くらい?の女性に、
「あの、入り口はどこにあるのでしょうか…?」とお尋ねする。
と、「私も今から御所の中の事務所に行くので、一緒に行きましょう」と言ってくださる。お優しい💕

歩きながら雑談していると、「明日、桂離宮行かれたらいいですよ」と度々、おすすめくださり。地元の方も、推しがあるのだなと(^^)。
日曜日は一日講習会があって…とお伝えすると、
「じゃあ、(京都御所のなかの)仙洞御所みていったら」と勧めてくださり。

その時点で14時過ぎ、長楽寺も17時までだからどうしようかしら、と思うも。
過去、京都御所はまわりを車で通過したくらいで、中を歩いたことがなかったので、流れで御所内と、仙洞御所内(申込制、ガイドさん付)と両方みていくことに。
このあたりは、外国から来られている方が9割くらい。さすが京都御所。

御所の東側から出て、蘆山寺へ。
御所内の広さが想像以上(南端がみえない)で、暑さ(34度くらい)と移動疲れもあり、御所から出る頃には、すでにくったり状態に。

蘆山寺は、紫式部が源氏物語を書いた場所と伝えられているということで、その気配を感じてみたい、というおもいがあったのだけれど。
現在は、元三大師をまつるお寺ということで、現存の建物には紫式部色は特になく(建物入り口に紫式部の像があったり、源氏物語ゆかりの展示がされていたり、はする)。
考えてみたら、1000年以上前の方だものね、など思いながら、源氏庭と呼ばれるお庭をながめる。ちょうど桔梗が咲いているお庭をみることができ、うれしく(想像していたよりは、こじんまり、としていた)。
京都御所から目と鼻の先に住んでいたのだな、ということは、歩いてみて実感でき。展示されていた家系図もみて、天皇家にごく近い方だったのだな、ということを実感できたのは、収穫だった。

続いて、京都三名水のうち、今でも唯一名水が出ているという梨木神社にも立ち寄る。
境内にはとにかく、萩がたくさん植えられていて。
あと半月もして花盛りになれば、美しいのだろうな~!と想像。
名水「染井の水」も、水筒にいただいて、ゴクリ。ひんやりとして、おいしい!
地元の方もくまれていて、「ご飯をたいたり、コーヒーを淹れるのに使う」とお話されていた。
境内にオシャレカフェがひっそりあるのを、発見。
時間はおしていたけれど、「とにかく、休みたい…」という気持ちがまさり、ホットレモネードを注文。
観光客よりも、地元の方々が多めな感じで、こういうところも、好き。

カフェを出てすぐのところに、シェアサイクルの駐輪場があり。
「あー、シェアサイクル使えたらな、楽に移動できそうだなー、でも登録したりする気力は今はないなー」などと思いながら、ぼーっとしていたらば。

「ちょっときいていい、これ何?シェアなんとかって書いてあるけど、何?前はなかったんで」
と、地元の70代くらい?の方に質問される(笑)。
かくかくしかじか、登録すれば借りられるんですよね、などと、お答えしてみる。
その駐輪場や隣接するマンションは前はなくて、ここは参道だったんだ、と教えてもらう。
ひとしきりお話したあと、
「円山公園方面に行きたいのですが、地下鉄にはどこから乗ったらいいでしょうか?」とお聞きしてみると、
「円山公園?ああ、バスに乗ったらいいですよ。私もバスで帰るので、そこまで一緒に行きますよ」と言ってくださる。お、お優しい💕

バス停まで案内してくださり、「〇〇番に乗って、祇園で降りれば、八坂神社の目の前だから」と丁寧に教えてくださる。
お礼を言ってお別れしたあと。
心配してくださったのか、2分後くらいに、また戻って来られて、「〇〇番だからね、祇園やからね」と言ってくださり。

ーーーその後、また3分後くらいに戻ってこられて、
「梨木神社に来たんやったら、蘆山寺にも行ったらいいよ、近いから」と教えてくださり。
「あ、今回、蘆山寺に行きたかったので、行ってきました。ありがとうございます」とお伝えすると。
「あ、行ったの。行ったのね。あ、ならよかったわ」と、去って行かれた。

今まで京都へ一人で来たことがなかったので、地元の方とお話する機会もあまりなかったけれど。お話してみると、お優しいのだなあ、と心が温かくなったのだった。

ーーーだいぶ長くなったので、続きはまたの機会に😊


#1日6000歩  9/13-9/19 計73,897歩 10,556歩/日💮


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soufu(そうふ)
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