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新卒で入社した会社を適応障害になって退社した話
初めての社会人生活
私は1年半新卒で入社した会社で働いていた。
上京して、初めての一人暮らしでプライベートはとても充実した日々を送っった。
本社研修では、同期にも恵まれてすごくすごく楽しかった。
研修が終わり店舗配属。
1年半で3店舗で働いた。
店舗それぞれで客層や従業員の雰囲気も違っていい意味でも悪い意味でも色々な人と巡り会えた。
店舗運営をしたり、大好きな接客をしたりやりがいもあったし人間関係も上手くやっていると思っていた。
違和感
しかし、3店舗目に異動したての頃から店舗の忙しさ、残業の多さ、大好きだった休日も睡眠確保の時間に変わり、頻繁に体調を崩してしまうことが多くなった。
自分の中で上手くやっていたと思っていた体調管理がきちんとできなくなっていた。
月に4回も色んな病院に行く時もあり本当に情けなくなった。
それでも、同じ店舗で働いていた同期やアルバイト、上司と話したり一緒に働くことが本当に楽しくて自分の時間より、仕事優先になった。
業務が上手くいかず悔しくて裏で泣いたときも、大きなミスをして色んな店舗に資材をもらうように駆け回った時も
「そんなこともある」
「経験、経験」
といって前向きにさせてくれる周りの環境が大好きだった。
決断
ある時また体調を崩してメンタルも弱って休んでいた時に、1人でこれからのことを考えた。
私には将来やりたい事が山ほどあった。
そんな中の一つに上京して働く、自立したいと思ってこの会社を選んだ。
しかし、思い描いていたプライベートと仕事の両立。自立はできても東京生活を楽しむことが知らぬ間にできなくなっていたことに気が付いた。
他の店舗に異動させてもらおうとも考えた。
でも、30歳までにワーキングホリデーに行きたいと思っていたため、実家に戻ってお金を貯めて行きたい、今しかないと思った。
だから、すぐに退職しようと決意した。
困惑
かと言って、すぐに辞めるのは会社にも迷惑がかかると思い
「1ヶ月半後に退職したいです」
と上司に伝えた。
すると、上司の態度が一気に変わった。
軽蔑のような言葉をたくさん言われた。
大好きだったからこそ辛かった。
病み上がりの私にとってその言葉を重く心の奥深くに刺さった。
次の日、上司がいる職場に向かっている途中の電車の中で突然、涙がこぼれてきた。
精神科を受診
昔から涙もろい性格だったけど、無感情のまま勝手に涙が出てきたことはなかった。
電車を降りて、トイレで落ち着くまで待とうと思っていた。
しかし、上司から言われた言葉が定期的にフラッシュバック、人間不信や自己肯定感が皆無状態な私は職場に行ける状況ではなくなっていた。
症状としては、頭痛、フラッシュバック、食欲がない、急に涙、周りが怖い、寝れないなどがあった。
すぐに精神科に受診し、話をすると薬を飲んで環境を変えて回復させるしかないと言われた。
病名は適応障害
そこから残りの1カ月、精神安定剤と睡眠薬を飲みながら店舗を変えてもらい働いた。
環境変化
店舗が変わってからは淡々とやめる日までのカウントダウンをしながら大好きな接客を精一杯丁寧に行った。
急に1人になったり電車に乗ると不安で泣きそうになる時もあった。
でも、私の周りに助けてくれる人がたくさんいたことに気付かされる良いきっかけになった。
前の店舗にいた同期やアルバイトが親身になって話を聞いてくれたり、前向きな言葉をかけてくれた。
近所のよく行く居酒屋の人たちもこれからのことを応援してくれた。
退職の日、ようやく解放された。
好きなことをとことん
退職してからは好きなことをとことんした。
旅行や友達と会ったり、東京観光したり、ディズニーに行ったり!
周りに恵まれ、楽しいことをたくさんしていく内にフラッシュバックすることはほとんどなくなっていった。
薬も飲まなくても大丈夫かなと思って勝手に飲むのやめたら先生に怒られたりもした(笑)
帰省する頃にはもう薬は大丈夫って言われるくらいに回復した。
今思うこと
こうなる前に環境から離れたり、改善策があったかもしれないと周りの人は言ってくれる。
確かにそう、ここまでなるとは自分でも想像していなかった。
それでも限界が来るまで頑張れた自分を誇りに思いたい。
人間不信になった分、人の温かみも知れた。
この経験をした人にしかわからない考えや感じ方を知ることができた。
全ての辛かった出来事を経験という形で残していきたいと思った。
1人じゃない
この経験をしてから縁もあり同じ適応障害や鬱病で悩んでいた人と関わることがあった。
私があった人たちは皆、本当に優しくて人の表情や声などにも敏感に気付ける感受性豊かな素敵な人ばかりだった。
その人たちと話していると、落ち着くし自分を受け入れてくれるように感じてすごく安心した。
怖くて辛い思いも共感できる、本当の意味で理解しようとしてくれている姿を目の当たりにして、1人じゃないと思えたことが嬉しかった。
自分もいつか誰かの寄り添える存在になれたらいいな。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
一意見として受け入れて頂ければ幸いです。