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福耳の犬
2020年5月11日 17:55
初夏、照りつける太陽。田んぼも水が温んで黒い小さなものが泳ぎ回る。泥にくねくねと模様を描く三角を避けて、黒いものはくねくね泳ぐ。バシャッ《入ってない、、》バシャッ《入ってない、、》僕達のチャレンジは挫けず続く。バシャッ《ん、?、、や、、》黒い泥に蠢く姿。《やった〜》潰さず掴んで水で洗う。『やった〜足付きの獲ったぞ〜』バケツの中を覗きに来る頭、
2020年5月6日 12:33
ギュウギュウ詰めの暗い世界、、ゆっくりゆっくり移動して、、浮いたり潜ったり流れたり、、硬い身体がギシギシ唸る。『えっ?』『動けるよ!!!』『猛スピードで動けるよ!!!』『超猛スピードで動けるよ!!!』『おいらは70』『おいらは90』『おいらはスピード100Km超え〜』スピードを競う仲間たち。『もっと早く!』『もっと早く!』【遅いと黒くなっちゃうぞ!!
2020年5月5日 08:06
その星には水素の雪が降る。空に見える赤い星から、、真っ暗な宇宙の闇を乗り越えて、星の表面には水素が積もる。何年も 何十年も 何百年も 何千年も、来る日も 来る日も 来る日も 来る日も、1m 10m 100m 1000m 10000m〜厚く 厚く 雪は積もる。水素は水素に押し潰される。ギュッと ギュッ〜と ギュッ〜〜と ギュッギュッギュッ〜と。ある日潰れた水素