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星に降る雪(詩的・短編小説)

その星には水素の雪が降る。

空に見える赤い星から、、

真っ暗な宇宙の闇を乗り越えて、

星の表面には水素が積もる。

何年も 何十年も 何百年も 何千年も、

来る日も 来る日も 来る日も 来る日も、

1m 10m 100m 1000m 10000m〜

厚く 厚く 雪は積もる。

水素は水素に押し潰される。

ギュッと ギュッ〜と ギュッ〜〜と ギュッギュッギュッ〜と。

ある日潰れた水素はヘリウムに生まれ変わる。

沢山 沢山 沢山 沢山、

沢山 沢山 沢山 沢山、

熱い 熱い 熱い 熱を、

一気に 一気に 一気に 一気に、

《ドッカ〜〜〜〜ン》

積もった雪は全て吹っ飛ぶ。

そしてまた赤い星から水素の雪が降ってくる。

真っ暗な宇宙の闇を漂いながら、、

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