マガジンのカバー画像

ファンタジー

73
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

奴らは恐ろしい(短編小説)

奴らは恐ろしい(短編小説)

奴らは穢れている。汚れ、腐り、、見るだけでも虫唾が走る。

生理的に受け付けないとは、、こういう事なんだろう、、

姿を見て気持ち悪いだけならまだいい。

奴らに触れてしまうと我々は消えて、、、、消滅するだけならまだいい。   地獄の世界へ落ち、虐げられ、苦しみ、のたうち、哀しむめに合うのだ。

だから我々は【奴ら】を見かけると 怖がり、恐れ、忌み、虫唾が走り、嫌悪し、悪寒が走り、遠くに追いやろう

もっとみる

笑顔の村(短編小説)

その村は笑顔の村である。

村長、村民、産まれたばかりの赤ちゃんから臨終間際の老人までが笑顔を絶やさない。

その村を訪れた者は、笑顔で歓迎され笑顔でもてなされ笑顔で見送られる。

その村の村人は笑顔を絶やさない。

ある年長雨が濁流を招き、田畑を押し流し住む家を飲み込だ。   人々は食べる物も無く休息する事も無くボロ切れの様になりながら村の再建に働いた。

それでも人々は笑った。

笑いでエンド

もっとみる
呪われた家系(短編小説)

呪われた家系(短編小説)

我々の怒りは凄まじい。

我々の恨みは暗く深い。

憎しみで顔は歪み、憎悪は顔相を悪くする。  顔色は黒く姿勢は悪く言葉は汚く髪はボサボサだ。

そして祖父祖母から父母へ、恨みの記憶は子や孫へと語り受け継がれる。

憎め、恨め、怨嗟の念を増幅しろ。

怨毒を溜め怨讐に囚われ毒気を吐く。

忿怒、怨恨、怨嗟、 怨毒、賊心、害意、我が心を支配する。

伝えよ!継がせよ!毒気を吐け、絶やすな!

今では

もっとみる
地球は待っている(短編小説)

地球は待っている(短編小説)

ある時から僕は何故か地球と話せる様になった。

でも仕事も忙しいし、面倒臭いし、、地球のことはずっと放ったらかしにしていた。

ある日僕は俗に(意識高い系)の方と知り合い、少しながらその考えに感化もされていた。

農薬の事、化学肥料の事、公害の事、ゴミの事、

考えてみると山を崩し森林を伐採し海を埋め川の流れを変え空気を汚し生物を絶滅させゴミを捨て、地球に酷いことばかりしてしまっている。

僕は久

もっとみる